「さまよう薔薇のように」矢作 俊彦
角川文庫
内容説明
かつて検察事務官をしていた「私」は、いまは当時の警察人脈を利用して公然と駐車違反の車を動かすことを生業としていた。客のほとんどは、ホステスか水商売がらみ。一晩に五十八台の客の車を一、二時間ごとに十メートルずつ動かし、駐車違反を逃れることで生計を立てている。…ある日、客の紹介である男から失踪した姪の捜索を頼まれるが。(「船長のお気に入り」)掛け値なしの傑作と謳われた、ハードボイルド作品集。
TVドラマ「探偵物語」の主人公を冴えない中年男に変えた感じのハードボイルド。
乾いた感じがチャンドラーの短編に似ている。
イラストが江口寿史なのだが、ちょっと雰囲気が違うんではないかと思う。
もっとダサくて、かっこ悪い。
でも、目の前に人生が転がっている感じ。