私は、結婚して間もなく子供ができたので、二人で生活していた期間が1年ほどしかありませんでした。
子供が無事生まれ、そしてやがて〝川の字〟で寝るようになるのです。
二人の時もそうでしたが、結婚する前までは一人で寝ていたのです。
それが、結婚していきなり二人で寝るというのは、違和感があります。
何か落ち着かなくなります。
やはり、最初のうちは〝一人がイイ〟、とも考えました…
でも、子供ができると、そうではなくなるのですから不思議です…
川の字で寝ることが、何となく嬉しくなるのです(苦笑)
奥さんが病院から帰ってきた、という嬉しさもあるのでしょうが、子供が生まれ家族で一つの場所を共有するというか、何というか、それだけで嬉しくなるのです。
私も、平日は仕事で家を離れます。
家族と過ごす時間は、やはり限られます。
帰りが遅くなると、家族はすでに寝ていることもあります。
でも、寝るときだけは、隣で寝息を立てていても一緒なのです。
〝あったかいんだからぁ~〟じゃあ、ありませんが、でもその通りなのです(笑)
一人の時間が欲しいと思うこともありました。
でも、それは逆に言えば、一人の時間を持つことで、家族がいてくれる有難味を認識させてくれているのです。
一度家族を持ってしまうと、一人の時間を過ごすことに抵抗を感じます。
どうしても、家族のことが頭をよぎります。
〝今、奥さんは子供の世話に手こずっていないか…〟とか、〝子供が泣いていないか…〟〝もしかして、具合が悪くなっていないか…〟って思うようになるのです。
それを煩わしく思ってしまうと、どうしても先に進むことができません。
一人で過ごす時間が、逆に窮屈にもあることもあります。
でも、それでいいのです。
そう思うことがいいのです。
それが、家族ができた証です。
それがあるからこそ、じゃあ、自分の、自分たちの時間を有意義なものにしようと思うのです。
まあ、私の場合、その有意義にしようとしたまではいいのですが、それを自分自身だけのことに向けてしまったのですが(苦笑)
たかが、川の字です。
まあ、それに対し、やれ子供の教育に悪いだとか、早く一人立ちさせたほうがイイとか、親も早急に子離れするべきだとか、賛否両論があるとは思います。
でも、その時間とはいつまでも続くわけではありません。
子供が大きくなり、自我が芽生えれば、やがて親元から離れていきます。
だから、されど、川の字なのです。
その時間、その一瞬が幸せに感じた、私の経験でした…