![]() | X’mas Stories: 一年でいちばん奇跡が起きる日 (新潮文庫) 562円 Amazon |
11月の紹介本のテーマは「アンソロジー」でした。
この本は12月24日、俗に言う「クリスマス・イヴ」をテーマにしたアンソロジーです。
お話を寄せている作家さんは
・浅井リョウ
・あさのあつこ
・伊坂幸太郎
・恩田陸
・白河三兎
・三浦しをん
という「あ行」に偏ったメンバー。どの方もがっつりファンが付いているであろう豪華メンバー。
この作家さんたちの作品が一冊で読めるっていうだけで、かなりクリスマス感が高まります。
そしてお話の内容もバラエティーに富んでます。
浅井さんの作品は、「自分はクリスマスのノリと特別感で両親がドッキングした時にできた子供」だと思っているOLさんの話。
あさのさんの作品は亡くした恋人の幻影が視える女性の話。
伊坂さんの作品は、クリスマスイヴの夜に子供たちにプレゼントを届けるために存在する会社とそこに勤務する会社員さんの話。
恩田さんの話は、「クリスマスという習慣」が過去のものになってしまった未来の日本で兵士がかつて存在したという「三田(サンタ)」と「きよひこ」という人物について持論を展開する話。
白河さんの話はさびしいクリスマスを過ごす予定の司法浪人生とその浪人生のアルバイト先の親子の話。
しをんさんの話は江戸時代の天草から現代にタイムスリップしてしまった農民と武士の話。
です。
一行のみのあらすじ紹介なのでめちゃめちゃざっくりしてますが・・・。
12月24日という響きがかもし出す「恋人感」とサンタクロースという存在から感じる「ファンタジー感」が作家さんの感性を刺激するのか、ファンタジー寄りの作品だったり、恋愛よりの作品だったりと作品の幅が広いのがこのアンソロジーの最大の魅力かもしれません。
アンソロジーというと色んな作家さんのつまみ食いができるのがいい反面、短い分どうしてもライトになりがちな気がしてしまうんですが、この本はそれがいい方に作用してるな~と思います。
個人的にはどの話も一冊もので読んでみたい。
でも特に伊坂さんの「クリスマス会社」の話としをんさんの「タイムスリップ武士&農民」の話をもっと読んでみたい。
そして、読んでいて思ったのが、
クリぼっちでもいいじゃない
です。なぜこんなことを書いてるかというと、「クリスマスって恋人と過ごしたいんだな~」少なくともそういう社会認識があるんだな~ということを収められている作品から感じたからです。
もっと多様なクリスマスの過ごし方があってもいいのにな~と思いました。
そう、例えばクリスマスにこの本を1人で読んだっていいんだよ。
