(納車準備)スズキ フロンテ LC10 最後の点検整備
先日、車検は無事に受かり試乗の都合でナンバーも付けたのは良かっ
たですが、乗って走らせてみるといろいろ不具合を発見するもので
まず、ブレーキシリンダーの戻りが少し悪い、、おかしいな~
未だ状態確認していないマスターシリンダーを取り外して
点検してみますと
ん~~リターンする穴が詰まってる感じ(リターンポート)
分解して穴を貫通させ、ついでに錆や汚れ取りもしてから組付け
サイドブレーキも少々方効き気味だったので再調整
ブレーキは前後すこぶる調子よくなってくれました
そして、クラッチの切れも少々悪くなる時が有り、取り外して点検
切れやワイヤーの損傷は無くて助かりましたが、錆や汚れなどで
動きが悪くなってしまったようで、清掃と注油で蘇ってくれました
シフトロッドのバネがフニャフニャだったのでコレも交換
ミッションオイルも抜いたらドロドロ固まってしまったオイルが出て
きたので新鮮なオイルに交換してミッションの調子絶好調に
2サイクルで振動が多くオイルなどのにじみがなるべく減るよう、
エンジン周りのボルト類全て点検&増し締め
バッテリー周りのハーネスも、グチャグチャ状態だったので(火事になりそう)
撤去して引き直し&バッテリー&固定金具取付け エンジンルームすっきり
本日、最後の試乗点検したところ、スイスイ走って特に不具合もなく
これにて整備は終わりです。あとは内装組付けたり外装の磨きなど
をしていよいよ納車ですね
※お客さんへ,このフロンテ、コンディション中々良いです
(納車準備)スズキ フロンテ LC10 キャブレターOH、調整
チョークを引いてなんとかエンジン始動してからも、
アイドリング不安定だったり吹け上がらず絶不調の状態
だったため、まずはキャブレターを分解点検です
これじゃ~という事で、
オーバーホールキットを探しましたがこれも全く無しで、
中古の良品を手に入れて、2個良いとこ取りオーバーホール
を開始 手に入れた方はどうやらSSのキャブみたいです。
最後に油面調整をしてからエンジンに取り付け
ワイヤー類(6か所)の調整などを行ってから、
エアークリーナーも新品に交換して、
エンジン始動
セル一発で始動し調子良い感じバイクみたいな音です
そして、エアー調整やスロットル調整、同調をとって、
次に点火時期やオイルポンプのエアー抜き&調整も
バイクのGT380やKHなどと構造等が殆ど変わりませんでした
冷間時でもチョーク不要で即始動できる絶好調な状態になってくれました
しかしスズキの2サイクル車は排気音良いね~ あとは、
試乗してみて、フィーリングから再度微調整する予定でいます
お次は、、駆動系や電気系の点検整備、車検取得編へと続く。。
(納車準備)スズキ フロンテ LC10 ブレーキOHとタイヤ交換
1967 スズキ フロンテ LC10 360
うちに来たときからサイドふにゃふにゃ、三輪張り付き、一輪引き
ずりという、移動する度に困っていたフロンテ、中身を点検してみると
いちばん状態が良かった箇所は右前輪(錆で固着気味)のみで、
他はシリンダーからオイルじゃじゃ漏れ&錆でガッチリと固着
通常だと、シリンダーとシューを新品に交換すれば良い話なのですが~
新品シリンダーどこを探してもぜんぜん無いため再利用決定
シリンダー内の腐食虫食いがかなり酷く、、機械でサッと擦ったのち、
ひたすら耐水ペーパーなどで丁寧に手研ぎ作業です。カップキットは
サイズで汎用の物があるので、これ組み付けて漏れ収まればラッキー
かなりツルツルに磨きあげてからカップキット組み付けて様子を見
てみると、、左前輪から少々漏れを確認これではダメなのでもう
一度分解して再研ぎと、先端の形状が違うシールカップを探し、
それを組付けてみよう!と思いつき、交換して2日ばかり様子見
とりあえず漏れは止まったかなしかし未だ信用できないので、
試乗などしてから再度点検予定でいます
オイルが染み込みまくったシューはバーナーで炙ったり特殊な
薬品で洗浄後に天日干しその工程を何度も繰り返して再利用疲
サイドブレーキは、ワイヤーを取り外して注油とグリスアップ後に
組付け&左右調整してバッチリ効くように蘇りました
そしてボロボロカチカチのタイヤとチューブのほう新品に交換
(ホイールの合わせ面など中は錆取りをして黒の錆止め塗装済み)
お次はキャブレターの作業模様へと続く・・
(納車準備)スズキ フロンテ LC10 シート張替え完了
スズキ フロンテ LC10
へたってボロボロだったシートの張り替えと修復が完了しました
まぁ57年前の軽自動車なのでこれでも程度良いほうではないかと。
中のアンコはペラペラであるのかないのか分からない状態
でしたが、標準の3倍近く詰めてもらい、朽ちてなくなったり
切れていたりした骨やバンド類も作ってもらい頑丈に完全修復
色は数百ある赤系から時間をかけて選んだ曇り入りのエナメルワイン&
エナメルブラックで (もうこの生地はこれが最後らしいですね)
で、ピカピカでゴージャスな雰囲気になって座り心地もフカフカに
なりましたフロアも綺麗にクリーニングして見違えましたね。
シート職人さん誠に有難うございました~
エンジン不動のサンバークラシック修理
このまえエンジンを載せ替えした車両とはまた別のオーナーさんで、
同年式で同色のサンバークラシックなのですが、遠方でエンジンが
全く始動しなくなり急遽レッカーで運ばれてきて入庫しました。
それではあちこち点検していくと、、、
2番の火花がたま~に飛んで、4番は全く飛びません
プラグコードとデスビキャップ&ローターなど古くて劣化
していたので、とりあえず交換してみたところ、
一発で始動するようになりアイドリングも安定、車庫入れなど
も問題なく動くので、直ったかなと思い、試乗しようとグッと
アクセルを踏み込むとストンとエンジンが止まってしまします
なので、今度は燃圧を計るとかなり弱くどうやらポンプ
のほうも同時に寿命がきてしまったようですね そして
燃料ポンプと燃料フィルターを交換し、もう一度圧力を計測。。すると
ダメなポンプの倍近く力強い数字をたたき出してくれて一安心~
今度は加速もバッチリ、上り坂もガンガン走れるようになって
修理完了とお客さんに連絡したところ、オイル漏れも酷いので
ついでに修理よろしくですと、次はオイル漏れ箇所の点検を開始
オイルパンとタペットカバーから滝のように漏れているのを確認
で、オイルパン等をはぐると、中が超真っ黒
これ25年間の汚れがどっさりこびり付いて非常に酷い状態
できるだけ掃除して汚れを落としてから組付けましたが、、
写真のとうりここまで綺麗にするまで本当時間かかり苦労しました
しかしまぁおかげでエンジン音もすごく軽く静かになってくれて
ダラダラに漏れていたオイルもピタっと止まったので、
しばらく快適に乗ってもらえそうで良かったです 【終】