新米救急隊員ぱおーん!

新米救急隊員ぱおーん!

現在は主に救急車の運転と救命士の補助                                             救命の最前線で活躍できるよう頑張るぞう!

Amebaでブログを始めよう!

消防活動、救急活動っていうと

悲惨な場面を見たり、危険な目にあったり、自分の無力さを感じたり

そんな感じで精神的負荷を受けるという話はよくある


僕は割りと平気なほうでした

警防隊時代、初めて心肺停止状態の患者さんの足を持って担架に移し運んだ

3回目の救急隊支援出動、初めて心臓マッサージをしたのは90歳を越えた女性。肋骨の折れる感触がする

踏み切りで列車に跳ねられた女子大生は、打ち所が良かったのか、頭が割れただけで済んでいた


心肺蘇生をどんなに頑張っても助けられない

心肺停止事案で助けられる可能性?1年に1件あれば良い


それでも心が揺れる事は無かった

医療従事者は強く感情移入することはない それでは身がもたないし仕事にならない


救急隊になって半年

10人以上は見送った 色々な最期があって、それにたくさんの人が悲しんだ

それでも俺は揺らがない

悲しくて涙を流して、仕事に手がつかなくて、

それで、その間誰が俺の変わりに活動するの?

つまづくのは、簡単



それでもやっぱりこういったストレスというのは

徐々に蓄積されるものなんですね

あまり話せる人もいないので、書いてみました



消防に入ってから見送った方は30人ぐらいでしょうか

1人だけ、助けることができたんですよ

それだけが僕の誇りです



今日も、救命しようか



しばらくぶりの更新になってしまった

ちょっと記事が思いつかないんですね

救急のことに関しては書きたいことがあるんですが

ちょっと腰が重い・・


最近は運転を先輩隊員さんがしてくれて、観察をやらせてもらえることが多くなったのですが

非常に難しいですね。何が難しいというと話が長くなるのでまた今度書こうと思うのですが。

とにかく現場というのは一筋縄に行きません。

最低限、公の活動・手続きとしてやらなければならない事があります。

公務員の仕事は全部法律と条例に則っていますから、

様々な縛りがあるし、してあげたくても出来ない事もある

でも相手があり、第三者があり、マニュアルどおりに対応すればOKというわけにもいかない。

難しい・・・



救命士テキストっていうのを読んで救急の勉強はしているんですが、

それだけで対応できるわけではないし、やっぱ現場経験を積まないとダメかな

あとは度胸ですかね。なんというか現場の感覚を身につけないとダメか

もっとずうずうしくないとダメかもしれん。相手に遠慮していたら話が進まない

がんばります



最近のマイブームは貯金とポイント貯め

今年度60万目指してがんばるぞー






今日は普通救命講習という、心肺蘇生法を一般の方に覚えてもらうための講習をしに行きました。

今回はいわゆる宿泊型の老人福祉施設で、介護士の方を対象に行いましたが、

こういった施設の方でなくても、10人前後のグループであれば講習を受けることが出来ます。

自分の中でまとめる意味でも、少し心肺蘇生法、その原理について書いてみようと思います。





新米救急隊員ぱおーん!



まず心肺蘇生法!なんていわれると、ドラマであるような、

死の淵に立っている人の心拍が戻る奇跡のようなモノ

を想像する方も多いんじゃないかと思います。

なんだかよくわからないけどスゴイ。自分には理解できそうにないと思いがちなんですが

実はその原理は至極単純な物なんです。




人間は、呼吸をして血液の中に酸素を取り込み、

その血液を心臓のポンプで体全体、特に脳に送り、生きています。

心肺停止状態になると、この生きるためのシステムが失われます。

自分で呼吸ができなくなり、心臓も止まり血液の流れが止まるのです。

酸素が行かなくなった脳は、壊死し、徐々に破壊され死に至ります。

この停止してしまったシステムを、周りからなんとか補助してやろうというのが心肺蘇生法です。


人工呼吸で酸素を取り込ませてやり、

心臓を揉んで脳に血液を送る。


このことで正常に呼吸をし、心臓が動いている状態に近づけてやる

これが心肺蘇生法の目的です。



新米救急隊員ぱおーん!

(肺から取り込まれた酸素が心臓のポンプ機能で全身に至る)



なんとなく、イメージできたでしょうか。



もちろん、これだけで心臓や呼吸が止まってしまった人が生き返る訳ではありません。

病院に搬送され、高度な医療によってその心肺停止の原因を除去してやる必要があるのです。

例えば、心筋梗塞が原因であれば心筋を栄養する冠状動脈の塞栓が原因である可能性があり、

冠状動脈内にカテーテルを挿入し、血栓を除去し、心臓の機能を復活させます。

頭部を打撲したことによる硬膜外出血が原因であれば、頭蓋内に溜まった血液のために

呼吸中枢が圧迫され呼吸困難に陥ることもあります。

この場合頭蓋にドリルで穴を開け、血液を除去し圧迫を解除すれば呼吸は戻ります。


こうした医師による高度な治療が行わなければ心拍は再開しません。

一般人による心肺蘇生法の目的は、

高度な治療に至るまで、脳を死なせないように酸素を送り続けてやる

このことにあります。


どんなに優秀な医師が的確な治療をし、心肺停止の原因を除去したとしても

それまでに脳が酸欠で壊死してしまっていては、手の施しようがないのです。

脳は酸欠の時間が長ければ長いほどダメージを受け、

心拍が再開したとしても、後遺症が残ります。

手が動かない、上手く喋れない、意識が戻らない、そして最悪では死に至ります。

酸欠の時間をできるだけ無くし、ダメージを最小限に留めてやるのが一般の方による心肺蘇生法なのです。






新米救急隊員ぱおーん!


119番をすれば平均5~6分で救急車が来ます。

救急隊員は質の高い心肺蘇生法を習得していますから、

医師に引き継ぐまでの間しっかりと脳に酸素を送り続けてあげることが出来ます。

また一般の方にはできない、口から肺まで管を通し確実に酸素を送り込む気管挿管、

手足の指の先など優先されない部分への血流を止め、

心臓と脳にその分を回し心肺蘇生の効果をより高めるアドレナリンの投与などを実施できます。


しかしその救急車が来るまでの5~6分で、すでに脳の壊死は進んでしまいます。

救急隊員に引き継ぐまでの間に、そばに居合わせた人が心肺蘇生を行えるかどうかが、

倒れた人の予後に直結してしまうのです。





僕が普段家族や知人なんかにこういう話をするときに言うのが、

自分の大切な人を守るため、それから自分も守ってもらうために、

心肺蘇生を覚えるといいよという事です。

家族の人が倒れたとき、そばにいる可能性が高いのは自分自身なのです。

自分の大切な人が倒れたのに、助けてあげられないなんて悲しいですよね。

自分自身が倒れたとき、助けてくれるのは家族しかいません。

誰も助けてくれないなんて、悲しいですよね。

ですから、一番いいのは家族揃って救命講習を受けることです。

職場で、地域で、救命講習を受けることです。

心肺蘇生法はお互いの命を支えあえる力だと、僕は思います。





※AEDの話はまたします


新米救急隊員ぱおーん!





新米救急隊員ぱおーん!








毎年行く公園に桜を見に行きました。

上は去年の写真で、タイミングを外してしまって3分咲きぐらいだったんですが、

今年は下の写真のようにバッチリの満開でした。



3年連続でこの時期に行ってるんですが、3年連続で当番明けの非番日なんです

綺麗なんだけど、お弁当も美味しいんだけど・・・しんどい(;´Д`)

いや睡魔が襲ってくるわけではないんですが、どうも疲れで頭がぽーっとします

半日お花見しても、あんまり記憶がない
写真を見ても顔がヤバいです

災害が無くて、仮眠が十分に取れた日でも非番はそんな状態になります

やっぱり非番は寝るのが一番です