謹賀新年
皆さま
あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いします。(私もとうとう本年で6回目の年男となります。)
さて、
新年第一発目は、昨年暮れからこの方矢鱈きな臭い今日この頃(注1)、「人間的な、余りに人間的な」問題である標題「チキンゲーム(Chicken game)」(注2)を(心理学的興味もあり)取り上げてみようかと思います。
注1:既に長引いている戦火が二つ、大国による威嚇と攻撃(またはその警告)が二つ。前者も大国による弱国に対する攻撃であり、他国の国政的枠組みによる抑止効果がないことが後者にも共通していると考えられます。
注2:私が「チキンゲーム(Chicken game)」という言葉を知ることとなった1955年のこの映画。ジェィムス・ディーンの白の丸首インナー、赤のスイングトップとブルージーンが子供心に大いに魅力的でしたね。原題を"Rebel Without a Cause"というのですが、私の場合は"Revel Without a Cause"でしょうか?(注の注)
注の注:Revel-大いに楽しむ、酒盛りする、飲み浮かれる、Rebel-反対する,反抗する,反逆する
日本においても昨年暮れの総理発言に起因する様々な論議がありますが、それは根底にこの問題のある世界、即ち合理性とは異なる、感情(負ける恐怖-競争心による対抗と臆病と言われなくない自尊心-自分を臆病者という相手への敵意)が支配する世界があるように思われます。
この問題は典型的な「ゼロサムゲーム」(ゲームの「場」自体は不変で、当事者一方がゲインすれば、他方はルーズする)であり、このような局面はビジネスでも多いため、これとか、あれとか、ビジネスコンサルタントの方がマトリックス分析(ペイオフマトリックス)を使っています。例えばの方はチキンゲームを「二競争者」 x「『突っ込む=強気』『避ける=弱気』の二択」から、このように表現しています。

このマトリクスを見るとチキンゲームが必ずしも「ゼロサム」ゲームではないことがわかります。共に「避ける=弱気」となった場合は「現状を維持できる(0 ゼロ)」という結果でゲインもルーズもありませんが、共に「突っ込む=強気」はマイナス(損失)のみの結果となるからです。(しかし、「共謀」という手段無しに二競争者が「避ける=弱気」行動を選択することは稀であり、「対話(コミュニケーション)」と第三者仲介の必然性が理解されます。)これが国家間の争いとなると更に問題が深刻で、一旦「突っ込む=強気」となれば、「戦費(コスト)」と「被害(ロス)」が生じ、時間経過に連れて増大し、それに見合う「補償(ゲイン)」がなければ「避ける=弱気」にならないからです。
だからどーだっていうの?
と怒られそうですが、私の言いたいのは、
あなたも(知ってか知らずかはあるでしょうが)当事者(競争者)になっているのよ
ということだけです。チキンゲームを当事者として突き進むのか、(秘密裏に)リスク分析を行い、他の結末シナリオと手段(alternative finalization scenario and means)を求めるのか、私は後者を望んでやみません。