【寓話1】

4月からとある地方都市の私立中高一貫学校に入学したA君は、しかし、駅から学校までの通学路で公立好高校の生徒に囲まれるようになり、ある時「このままではいけない」と護身用のナイフを購入することを考えます。しかし、店で聞くとスイッチブレードやダガーナイフは銃刀法で禁止(注1)されているため、「正当な理由(注2)があれば」所持できる折り畳みナイフを購入しました。(注3)

注1:銃砲刀剣類所持等取締法第22条「(刃体の長さが6センチメートルをこえる刃物について)何人も、業務その他正当な理由による場合を除いては、これを携帯してはならない。」(秋葉原無差別殺人事件の発生により)2009年1月5日「刃渡り5.5cm以上15cm未満の柄を付けて用いる左右均整の形状をした諸刃の鋼質性の刃物で先端部が著しく鋭いもの」は銃刀法により禁止となる。

注2:「防犯のため、護身用」というのは正当な理由にはなりません。

注3:軽犯罪法第1条2号「正当な理由がなくて刃物、鉄棒その他人の生命を害し、又は人の身体に重大な害を加えるのに使用されるような器具を隠して携帯していた者は、拘留又は科料に処する。」

 

A君はその後公立高校の生徒が近づいてきた時にフォールディングナイフの刃を出し、威嚇するようになり、

(1)ある日「ざけんじゃねーぞ」と、それでも暴行を加えようとする高校生が怖くなり、刺してしまいました。

(2)高校生の通報により軽犯罪法違反を理由に補導されました。

 

【寓話2】

半グレのB君は体が小さく、喧嘩も弱いのでいつも小突かれ、パシリにされてきました。見返してやりたい一心で手製爆弾を調べ、ネットや窃盗により手製銃()を作成して、示威のため周囲の者にに見せるようになりました。ある日、B君のチームが敵対するチームとこじれ、衝突することになり、チームのヘッドから「B、お前そいつで気合い入れて先頭を仕切ってくれ」ということで肩をたたかれました。

:銃砲刀剣類所持等取締法、爆発物取締がっそく、火薬類取締法、刑法(第117条 激発物破裂罪)等違反

 

チーム衝突の日、先頭を切ったのは格好がよかったのですが、

(1)相手も「撃てるものなら撃ってみろよっ!」と突っ込んできたので思わず怖くなり引き金を引いたところ、相手3名を殺傷しましたが、重心が破裂し、自分の左腕も切断することになりました。

(2)相手半数は逃げたものの、残りが突っ込んできたので手製銃を捨てて逃げ出しました。その後、自分のチームは雲散霧消、ヘッドに焼きを入れられたものの、暴力に懲りて普通の勤め人として生きています。

 

【寓話3】

「絶対的兵器」と核抑止論の起源:

軍事戦略家のバーナード・ブロディは1946年に発表した論考で、核兵器が持つ圧倒的な破壊力に着目しました。彼は核兵器を「軍事的に絶対に使えない兵器」という意味で「絶対的兵器」と称し、その唯一の役割は抑止に限定されるべきだと主張しました。これは、従来の戦争における「勝利」とは異なる、核兵器による報復の脅威によって相手国の攻撃意図を思いとどまらせるという「核抑止論」の先駆的な概念の提唱となりました。

 

日本政府は、自ら核兵器を保有しない「非核三原則」を国是としつつも、安全保障政策においては米国の核兵器による抑止力(拡大抑止)を肯定し、その傘下に入っているという立場をとっています。

  • 非核三原則の堅持: 日本は唯一の戦争被爆国として、「核兵器を持たず、作らず、持ち込ませず」という非核三原則を堅持しています。これは法律ではなく政府の政策的原則ですが、国是として尊重されています。
  • 米国の拡大抑止への依存: 日本の安全は、自衛隊の防衛力に加え、日米安全保障条約に基づく米国の「拡大抑止」(米国の核戦力による抑止効果を日本に及ぼす政策)によって確保されている、というのが政府の一貫した見解です。
  • 核兵器禁止条約への対応: 日本は核兵器廃絶という目標を共有しつつも、核兵器禁止条約には署名・批准していません。その理由として、同条約が安全保障上の観点を踏まえておらず、核保有国が参加していないため、日本の安全保障政策(米国の拡大抑止への依存)と整合しないことが挙げられています。 

したがって、日本政府は自国による核保有は否定していますが、現在の国際安全保障環境において、他国の核兵器による抑止力(特に米国の拡大抑止)は必要不可欠な安全保障の基盤として肯定していると言えます。 

(以上いずれもGoogle-AI による概要)

 

【ご参考】

核抑止1

核抑止2

戦略核

戦術核

大気圏核実験による放射性降下物の影響(環境省)

厚労省による「原子爆弾の投下 に伴う放射性降下物の拡散状況 等に関する調査等一式」 強化策ならびに進捗状況

壊滅的な - 反核医師の会

核実験が及ぼす影響 | 5-3-2-4 放射性降下物の広がり(広島平和記念資料館)

放射性物質の大気から土壌への移行(農業・食品産業技術総合研究機構)

台湾有事から米中の核戦争に発展するケースで放射性降下物 ...

事故後30年記者が見たチェルノブイリ(ゴーストタウンになった「プリピャチ」)

チェルノブイリ原発の外部シェルターが損傷、放射能漏れ防止できず IAEA(2025/12/07)

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