前回までの「Python初体験」の続きです。

プログラムによる処理の流れには次の3つ
(1)処理を上から順番に一つずつ実行する    -順次処理
(2)条件によって処理を選択する                -分岐処理
(3)条件が満たされている間、処理を繰り返す-反復処理
があるというところから始まります。この内、(2)と(3)は条件式で制御することはどのようなプログラミング言語でも同じですね。

前にPythonの比較演算子について触れました。("is"はオブジェクトの同一性チェックなので以下では触れません。)
"""\
(4)比較演算子
x == y       x と y が等しい        #C++等と同じですね。
x != y       x と y が等しくない    #C++等と同じですね。
x > y        x は y よりも大きい    #これ以降はどの言語でも同じですね。
x < y        x は y よりも小さい
x >= y       x は y と等しいか大きい
x <= y       x は y と等しいか小さい
x in y       x という要素 が y に存在する    #Python独特
x not in y   x という要素 が y に存在しない  #Python独特

なお、予約語'False'('false'だとエラーになる)は0と等価です。(因みにprint(1 == True)も試しましたが、Trueでした。)
print(0.0 == False)  #Trueになる\
"""

このTrue(1)とFalse(0)というbool型の結果で条件式を作るのも他の言語と変わりません。なお、講義は文字列の比較について1ページ設けており、
(1)数字は、文字の0が最小、9が最大(0 < 1 < 2 < ... < 9)
(2)アルファベットでは、a が最小、z が最大 (a < b < c < ... < z)
(3)大文字は小文字より小さい (A < a, B < b, ...)
(4)数字は、アルファベットよりも小さい (0 < 9 < A)
という文字列比較の原則を説明しますが、これはASCIIコード表Unicode番号を文字に当てはめればお分かりかと存じます。(従って他の言語と変わりはありません。)

次に出てくるのが、(当然のことですが)if文です。ifを使った条件分岐は言語によってお作法が違います。例えば私が経験したプログラミング言語では、
(1)BASIC
   if 条件文 then 処理1 else 処理2  '言語によりIF、If、THEN、Then、ELSE、Else(及びブロック終結のEnd If)となるものがあります。
(2)C、C++、C#
   if(条件文) {  //処理1、2が単文であれば{}は省略可
        処理1
      }
      else {       //'{'は改行して書いてもよい。C#は改行する人が多いようです。
        処理2
      }
ですが、Pythonの場合は、
(3)Python
   if 条件文 :  #if、elseの後、条件式は()不要で最後に':'が必須。また処理1、2の文は「必ずスペース4文字で字下げしなければならない」(注)
        処理1 
      else:        #字下げされた部分がブロックになる。(
        処理2
の様に書くようです。(条件式にはbool値を返すメソッドを使ってもよいことは他の言語と変わりません。)
:これをサッカーに因んで「オフサイドルール」というようです。「複数行を継続したときにインデントする場合は、4つスペースを使うルールを守らなくても構いません。」ともいわれますが、いずれにせよその他にも結構厳しい「お作法」が定められているようですね。(私は「タブ」派だったので「スペース4つ」はちょっと違和感があります。)

複数条件式の場合は、if~elseをネストするのか、と思いましたが、専用のelifキーワード(Python特有)があるようです。
if 条件式1:
    処理1
    ...
elif 条件式2:
    処理2
    ...
elif 条件式3:
    処理3
    ...
else:
    処理n
    ...

大分進んだので今日は此処までですね。