Win3.1for Workgroupが販売されなかった日本での32Bitシステムは、本格的なネットワーク対応ウィンドウシステムであるWin95から始まったと記憶していますし、事実Win95は爆発的に売れました。(私も1995年に米国で英語版を購入。)

 

そんな中、1996年に米国から帰国して再度シンガポールへ赴任するまでの3年間は、どういう訳かプライベートでのプログラミングは全くせず、(未だ社内イントラなどなかった)会社で米国から持ち帰ったPCをプリンターポートでつなぐネットワークデバイスを使ってWin95マシンを4台つなげた「課内LAN」を組み、MS Accessで仕事用のデータベースをいくつか作りました。自宅では当時流行っていたオーバードライブにはまり、自作PCでCeleronをオーバードライブさせて喜んでいました。(当時はバブルがはじけ、1997年の企業倒産が続く暗い時代でしたね。)

 

1999年にシンガポール赴任直後はまだPC自作が趣味で、シンガポールのダウンタウンの外れにSim Lim Square(森林商業中心)というビルがあり、パーツなら何でもあるということで遊びに行きました。シムリムスクウェアは、なんと「違法コピーソフト路上販売」のメッカで、私もゲームや言語等色々と楽しませていただきました。(日本で何十万もするWindows NT Serverが\1,000位。その後シンガポールが著作権保護を強化した2002-2003年に”路上販売のにーちゃん”も一斉にいなくなったのが、「シンガポール的」で印象深かったです。)

 

さて、PC自作にも飽き、毎月2-3回東南アジア諸国に出張する際の時間つぶしを兼ねてフリーのActiveBasic(当時はインタープリター)をダウンロードして、最初はCUIベースのものから次第にウィンドウベースのものと色々サンプルプログラムを作って遊んでいました。しかし逐次処理でプログラミングしてきた私には、基本的に割り込みによるWindowsプログラムが腑に落ちず、「なんでこうなるのだろう?」という好奇心が高じて、(偶然その時に始まった)Borland C++コンパイラーの無料配布を知り、当然のごとくダウンロードしましたが、それがWin32 C++ プログラミングにどっぷりまったきっかけでした。

 

最初は(某「〇でもわかるプログラミング」などを参考に)エディターでWindows SKDプログラムを書き、コンパイルするのですが、「なんで同じようなことを毎回長々と書くんだろう?」ということからSDIのスケルトンを書いておいてプログラムするようになり、また無料のコンパイラーではリソースがうまく扱えないことに不満を持ち始めました。そんな折に三浦淳さんのBCC Developerに出会い、その操作性の良さにほれ込む一方、リソースの方は「ないなら作っちゃおう」ということで、まずはリソースについて調べ、昔のBorlandのリソースエディターの出力形式を調べ、より使いやすいリソースエディターへとこつこつと改良、拡張して、2002年にVersion 2.41迄たどり着きます。(なお、この時に三浦さんにメールで連絡を取り、アイコンの使用許可をとって桃太郎BCC Developerの「お供のサル」としてBCCFormが完成します。)

 

また、BCCFormを開発する際に色々と作ったツールやBCCFormでつくったサンプルであるTBEditorやBCFEditor、EZImageなどを開発することになりますが、この時により「効率的な開発環境にならないものか?」という考えからBCCSkeltonの発想が生まれ、「リソースファイルからスケルトンを自動作成しよう」ということで生まれたのがSkeltonWizardです。この結果、BCCMakerでコンパイルすることもできるようになりました。(今回TextとSpeech等でEmbacadero C++ Builderのコンパイラーを使ったときはこれでコンパイルしています。)

 

まぁ、当時アラフィフで、プログラミングなどにうつつを抜かしてちゃいけなかったのですが、そういうことで2002年からVectorさんでBCCForm and BCCSkeltonを公表することになりました。

 

その後2004年に日本に帰国し、それこそ仕事仕事でプログラミングなど忘れてしまい、2011年の東日本大震災の年に役職定年後に関連会社へ出向、そこで65歳の完全定年を迎えて、郷愁からBCCForm and BCCSkeltonを見直し、アップデートしてリリースしたっていう経緯です。

 

ということで、ここ約20年のシステム環境変化(注)にはついて行けず、マシンも兄が自作したIntel Core i7 32Bitを使用しており、何をどう作っても、誰も余り関心を持たないことは重々承知ですが、それでもいまだに20年前の自作開発環境にしがみついております。

注:要すれば分散化がさらに進み、スマートフォンをベースとした「既にPCの時代ではない」、「既に難しいわりに、クラサバ系のC++はお呼びじゃない」ということです。(参考:「【2021年最新版】今学ぶべきプログラミング言語ランキング」)

 

以上のような経緯であり、「私の64Bit時代」は存在しません。悪しからずご承知ください。