今日はIDList.hの解説をしようと思いましたが、IDListのヘルプファイルに関連して???が生じましたので、それに関して書いてみたいともいます。

 

1.ウィンドウズ(Windows)とは、IBMと袂を分かったMicrosoftが採用したGUIベースのOSです。(注)

注:1985年のWindows 1.0どころか、16bitベース最後の3.1(含む"for WorkGroup")まで知らない世代が増えたのであえて書きますが、シアトル・コンピュータ・プロダクツ(SCP)社から購入したCUIベースのOS、MS-DOSでIBMと組んで大儲けしたビル・ゲイツが、その延長線上では開発していったのが16bit Windowsですが、当時の8086系チップのメモリー制限(640KB)や不完全なマルチタスクから実用化にはまだ道のりがありました。一方1986年IBMと提携して開発したOS/2は完全なプリエンプティブ マルチタスクで、IBMは1991年に提携が終了した際に同社のPS/2マシン用に優位性があるOS/2をとり、Microsoftは性能の劣るWindowsを取りましたが、ワード、エクセル等のオフィスソフトやVisual Basic等の開発環境、Windowsのアプリケーションに集中し、1995年にインターネット対応32bit OSであるWindows 95が爆発的に売れ、最終的には独禁法違反問題まで論じられるMS帝国の礎になったOSとなりました。(2019年3月時点での世界のOSシェアは「Windows 10」が64%で1位。因みに私も当時ニューヨークでOS/2 Warpを買いましたが、2005年にサポート中止が宣言されました。)

 

2.ウィンドウズのヘルプ機能として、1990年のWindows 3.0からリッチテキストベースのWinHelpが添付されましたが、Windows 98あたりからHTMLベースのHTML Helpが登場し、セキュリティ問題を抱えるも現在はこれが主流、と理解していました。

 

3.しかし、現在の主流はHTML Helpではなく、Assistance MarkUp Language(MSML)だとのこと。知らないよ、そんなもの。しかし、現実問題HTML Helpは公式ページからダウンロードしようとしてもリンク切れエラーでできず(全て"404 - File or directory not found."となる。)、サードパーティのサイトからできるだけです。

(1)https://www.helpandmanual.com/downloads_mscomp.html
ダウンロードはできる。
(2)http://web.archive.org/web/20160201063255/http://download.microsoft.com/download/0/A/9/0A939EF6-E31C-430F-A3DF-DFAE7960D564/htmlhelp.exe
ここでもダウンロードできる。
(3)http://web.archive.org/web/20160314043751/http://download.microsoft.com/download/0/A/9/0A939EF6-E31C-430F-A3DF-DFAE7960D564/helpdocs.zip
ヘルプ関連資料もダウンロードできる。
(4)https://ja.all10soft.com/html-help-workshop-windows-10/
これもあるが、最後のボタンが怖くてダウンロードしていない。

 

いずれにしてもWinHelp(winhelp.exeやwinhlp32.exe)はOSでブロックされて全く使えず、アマチュアが使えるヘルプはHTML Help(hh.exeと*.chmファイル) だけなので、これを使う想定で本ブログを書いてゆきますのであしからずご了解ください。