クラシックカー&古い街並 in おおえ2018行ってきました(その2) | そー市のあれこれ

そー市のあれこれ

ブログの説明を入力します。

前回のクラシックカーイベントの続きです。まだまだ珍しい車を紹介いたします。

 

1989年式のマツダ・ルーチェです。マツダがクラウンやセドリック/グロリアに対抗するために作った高級車です。当時はハイソカーブームでトヨタ、日産以外からも高級車が出ていました。この5代目ルーチェはCピラーの処理やフロントマスク等がどことなくメルセデスベンツに似ていたことから「広島ベンツ」と呼ばれていたとか。エンジンはV型6気筒2.0L、V型6気筒2.0Lターボ、直列4気筒2.0L、V型6気筒3.0Lとありましたが、最もマツダらしいのは13Bロータリーターボエンジンを積んだタイプでしょう。

エンジンルーム内のインタークーラーに「RATARY TURBO WITH INTERCOOLER」の文字が誇らしげに描かれています。ロータリーエンジン搭載のセダンはルーチェが最後のものになりました。


 

 

日産・マーチスーパーターボです。1989年に発売されたこの車はファミリー向けのコンパクトカーのマーチにスーパーチャージャーとターボチャージャーの二種類の過給機をつけたグレードで、低速回転には不利になるターボチャージャーを補うため、エンジンの回転力の一部でコンプレッサーを回し、混合気を圧縮するスーパーチャージャーも搭載して全回転域でハイパワーを発揮できる走りに特化したモデルでした。110馬力のパワーと700㎏台の軽い車体で高い加速力を誇ったラリー御用達のホットハッチでした。2代目以降のマーチにはターボモデルは設定されず、非常におとなしい印象の車種になってしまいました。元気いっぱいに走り回っていた若者が徐々に体力が落ちておとなしくなっていくような、マーチの歴史にはそんなものが感じられます。

もはやクラシックカーイベントでこの車を外すことはできますまい。3代目スカイライン(GC10)通称ハコスカです。ハコとはいいながらもそれがわかるのは、後ろから見た時だけです。フロント部分中央のへこんだボンネットはこの車種の特徴です。ハコスカシリーズの最高峰にあるのは、今も日産の最高級スポーツカーに名前が受け継がれるGT-Rですが、写真の車両は基本グレードのGTです。いつものクラシックカーイベントだとハコスカが4~5台は集まるものなのですが今回は、この一台のみでした。

これもまた、クラシックカーイベントには必ずいる初代フェアレディZです。1969年から78年まで生産されたロングノーズ・ショートデッキのスポーツカーです。それまで日産が作っていたスポーツカー、フェアレディがイギリスのスポーツカーの模倣に過ぎなかったため、日本独自のスポーツカーを作ろうという日産の意気込みを詰め込んだ車になりました。当時としては珍しい四輪マクファーソンストラット式サスペンションで4輪独立懸架を実現し、高い走行性能を持っていました。しかも最廉価モデルのZは84万円とスポーツカーとしては安価だったこともあり、大ヒットしました。エンジンは基本的には2Lでしたが2.4L、また輸出専用には2.8Lエンジンも設定されました。漫画「湾岸MIDNIGHT」に登場する「悪魔のZ」はこの2.8L仕様のエンジンを改造したものという設定です。

ホンダ・シティターボIIです。1983年に発売されたこの車は、ホンダのコンパクトカーだったシティにインタークーラー付きターボエンジンを搭載したもので110馬力のパワーを持っていました。これを現代の軽自動車より軽量な750㎏の車体に組み合わせたため、暴力的ともいえる加速性能を持っていました。現代のターボエンジンと違い、排気量に対して大きなタービンで混合気をエンジンに吹き込むため、ターボラグが大きくアクセルを踏み込んでから一瞬遅れて強く加速するドッカンターボでした。独自のスタイルから人気も高く、ファミコンゲーム「シティコネクション」で自機「クラリスカー」のベースになったり、タミヤのミニ四駆になったりしました。子供たちの心までをもガッチリつかんだシティターボは人々の心にずっと残り続けるでしょう。

いすゞ・ベレットGTです。1960年代のいすゞを代表するスポーツカーであり、卵の殻を思わせる曲線が美しい車です。モータースポーツでも活躍しており、現在でも人気の高い車種です。いすゞのクーペは117やピアッツァなどどれもデザインが秀逸でしたが、乗用車開発の撤退からすでに25年が経過している現在では復活の目がないのが残念です。

仮面ライダーをベースになにやらジュゴンらしきものを頭に乗せているコスプレをしている人がいました。これは一体何のキャラクターなのか気になります。

スズキ・セルボです。低く構えたクーペのようなボディ、ポルシェのようなリアエンジンなどスポーツカーらしさを軽自動車枠に収めた車です。77年から82年まで生産されました。しかしこのようなスタイルの軽自動車は当時税制面での優遇を受けられなかったため、成功作とはいいがたいものでした。

平成元年式日産・スカイラインGT-Rです。モータースポーツの世界で活躍するために日産が生み出した地上の戦闘機、それがGT-Rです。コンピューターを用いた4輪駆動システム「アテーサET-S」やスーパーHICASと呼ばれる4輪操舵システム、そして1000馬力にも耐える極めて頑丈なエンジンRB26 を搭載したこの車は、世界のモータースポーツをGT-Rのワンメイクレースに変えてしまいました。R32型GT-Rは現在も伝説的な存在となっています。

まだまだ紹介したい車はあるのですが、ここまでにしておきます。古い車にあるかっこよさは、白物家電と同様の扱いを受ける現代の自動車にはないものがあります。東北ではこのようなイベントがしばしば開催されるので、ぜひ皆さま東北へいらしてください。