今日のおちょやん、
再放送もみて、これを書くんで、もう三回観ました。
その度に、胸がつまり、そして一緒に泣いてしまいます。
カンジという親のない子どもを、
一緒に暮らせへんか?と引き取る時に、
夫婦で彼に、
自分たちも一人ぼっちで、
愛情や、家庭というものを知らないできた、
だから夫婦二人が心の支えであること、
うちらはアンタを絶対裏切らない!
なんでかって、
うちらはアンタの痛みをわかってるから!
と、自分たちの生い立ちを告白し、
彼を説得します。
名せりふですね。
だから、家族になろう、苦労は報われる!
というくだりのこの回も、何度も観て、
子供には恵まれなかったけど、
心からお互いを必要としあうこの夫婦が、羨ましく思ったものでした。
それなのに、人の心は変わるものなのですね。
千代ちゃんが、
うちはおんなじことの繰り返しや、と泣きました。
30年前は、
お父ちゃんとその連れてきた女にややこができたからと追い出され、
今度は、旦那といわば職場の若い娘にややこができて離縁、
なんで私の方が邪魔者になってしまうの!
なんで一番大切な人は、
私ではないの?
なんでうちやあれへんの?
夫婦関係で悩んだとき、
励ましあったあの頃の仲間達、
みんなデジャブを味わった今週でした。
カンジくんが、
おんなじじゃない、
僕がいます!と言ってくれましたね。
(すみません、テレビを消したので、正確に大阪弁で書けません、笑)
朝ドラだから、
浮気相手も身を引いて一人で生んで育てようとするいい子で、
浮気したいっぺいの奴も、
子どもを守りたい、とか、言って頭を下げる。
千代ちゃんも、
離婚届けをつきつけたのは、うちの方が先や!とか、
ドアホやな、
子どもだけでなく、とうこ(浮気相手の若い劇団員)も守らなアカンやないか!
みたいな強がりを言うのです。
そういえば、
お父ちゃんに奉公に出された時も、
捨てられたんやない!
うちがアンタらを捨てたんや!
そういう名ゼリフを吐きましたっけ。
カンジくんが、
僕が居るじゃないですか、
という辺りから、涙が出たのですが、
相手を責めない千代ちゃんに代わって、
いっぺいさんのドアホ!
と、置いてった着物を叩きつけ、
千代さんは、
いっぺいさんなんか居なくても、
幸せになる!
絶対に幸せになるんやから!
って泣いてくれました。
千代さんも一緒にやる?
って、二人で、ドアホ!!!っていいながら、着物を叩きつけるとこ、
気がつくと、私の心も一緒にやって、
泣き叫んでいました。
思えば、
私はこんな風に、子どもに相談したり、
子どもの前で取り乱したりできず、夫婦を取り繕うことしかできませんでした…
いっぺいのように頭をさげられることもなく、
突然去られてしまったので、
せめて、心から謝ってもらえたら…、
それからのことも、少しは違ったかもと、
いまだに思ってしまうのです。
子どもたちと、こんな風に、
ドアホ!!!!ってみんなで泣ば良かったのでしょうね。
浮気して裏切り続けていたのに、
元夫に心から、謝ってもらえなかったこと、
子どもたちと理不尽なことを共に怒ってぶつけられなかったこと、
その傷がふさがってなくて、
いつもうずくのかもしれないと、思いました。
やり直した夫婦なら、いつかは癒えることもあるのでしょうが、
叶わないことだからですね。
今週のおちょやん、
朝ドラにはふさわしくないと、
あちこちで囁かれているかもしれないけれど、
もちろん、私も、辛いテーマで、
今週は、胸が痛いを通りこし、
心臓が痛いけれど、
一度の浮気ぐらい、
気の迷い、
魔が差した、
そんな言葉で片付けられない、
ある日突然変わってしまう景色があること、
当事者でないとわからなかった苦しみ、
そんなことを朝ドラだからこそ、描いてくれて良かったと思うのです。
必ずその先があるから、
ということを、これから描くためにも。
それでも、
実際の不倫に苦しむ当事者は、こんなキレイなお話しではありませんけどね。
前のスカーレットという朝ドラは、
実際は、弟子の若い娘と旦那が家を出ていったけれど…(田中裕子の映画があります)、
ドラマは、夫婦のスレ違いで別れた筋書きにしていましたね。
おちょやんは、
旦那が別の女に子を産ませるので身を引き、
離縁して、他人となって女優を続け、
道頓堀の灯を消さない為に、
同じ劇団でやっていく道を選んだのです。
すごい女です!
すごい人間です!
今日のドラマは、辛いながらも、
一平のドアホ!!!
と観てる視聴者みんなで、
元夫のような人たちを、総スカンしてくれたんだ!ということにします。
別れた元夫や、
それを取りまく浮気相手、義親や、義妹、
自分たちがやったこと、
みんなにドアホ!!!!って、
朝ドラでおおやけにされて責められているんだと思うことにします。
彼らは、私を嘲笑って、今は幸せなのかもしれませんが、
どんな行く末なのかそれはわかりません。
不幸を願ってるわけでもありませんが、
私達を思いやれないということは、
きっと今が幸せではないのでしょう、と思います。
ドラマで、新しく子どもが出来て、
産まれてくる子どもを守りたい!
というセリフを聞いた時、
今いる子どもや妻は守らなくていいの?
と思いました。
身勝手ですよね。
知らないだけで、うちの子どもたちに弟妹が出来ていることもあるかもしれません。
そうそう、
カンジくんって、
お笑いの「まえだまえだ」の一人なんですよね。
弟?大きくなって、立派な役者さんになったのですね。二十歳だそうです!
旺志郎くん、株がおお上がりです。
今日は、カンジに救われました。
明日は金曜日、
きっと一段落でしょう。
元旦那なんか居なくっても、
きっと幸せになるんだから!
ミントンのオータムフェスティバルです。
もうこんな時間です!
外が明るいので気づきませんでした。
今日は風が強い日でした。
今日も1日お疲れさまでした!