【退職翌日、号泣した意外な人からのメール】
会社を辞めた次の日は、月は変わったものの
普通の平日でした。
心が軽い! と感じました。
前日の退職日は、挨拶回りでぐったりとした
一日だったので、体はとても疲れていました。
でも、心が軽かった。
最終日、いろいろな人に会い、
いろいろな思い出話をしたり、
自分のよい面を評価してくれた人からは、
もったない、という、
それこそもったないお言葉を
いただいたりもしたけれど、
不思議と涙は出ませんでした。
でも、この日、会社を辞めた翌日に
届いた1通のメールに、
号泣することになったのです。
それは昔の上司からのメールでした。
その上司には、前日、つまり退職の当日に
席に挨拶にうかがったのですが、
なぜか彼は私を見るとすっと目をそらし、
電話をかけ始めたかと思うと、
私がほかの人に挨拶をしている間に、
外出してしまったのです。
私が彼の席に戻った時には、
ホワイトボードに外出先と、
今日は戻らないという内容が
書かれていました。
照れ屋な方なので、「らしい」お別れに
なったなと思いました。
そして私は、机の上にお世話になった
お礼を書いたメモを残しました。
メールはその返事だったのです。
彼とはここ10年以上疎遠になっていたし、
そのメールに心をかき乱されることになるとは
最初、思いもよりませんでした。
「退職の知らせ、とても残念だ。
ユニークな感性の君に期待していたのに」
そこに書かれていたのは、
がんばったねでもがんばれでもなく
そんなメッセージでした。
私には、それが最高の賛辞で
最高のエールに感じられました。
ユニークな感性の私。
唯一無二の自分を生かして、
第二の人生をがんばります。

