幼児のころ、わたしには友だちが
いませんでした
こんにちは。
40代、共働きで2児を育てる母親Juneです。
わたしは幼稚園のころ、
自覚している限り、友達が一人もいませんでした。
祖父母に育てられていたわたしは、
幼稚園に入るまで、同じ年ごろの子どもたちより、
家に遊びに来る祖母の友だちと過ごすことが多かった。
そのせいか、幼稚園でも、お友だちの輪の中に入っていくことが
できませんでした。
唯一、まりちゃんという子が近くに寄ってきてくれたけれど、
何となく心が許せず、申し訳ないことに
その好意を無下にしてしまっていた。
一人で粘土をこねて、時間をもてあましていたような
ぼんやりとした記憶があります。
幼稚園ではいつも、自分はみんなの仲間に入れないという
疎外感を感じていました。
でも、「仲間に入れてもらえない」と思っていたのは自分だけで、
本当は「入れて」のひとことで、
輪の中の一人になれていたのかもしれません。
また、仲間に入りたいけど入れないさみしさや、
仲間に入れてと言えないもどかしさの記憶はありますが、
それがどこまでの強さだったのかは思い出せません。
案外、一人でいることの心地よさも感じていたのかもしれませんね。
そんなわたしは太陽星座「さそり座」、月星座「おうし座」。
金星も火星も「さそり座」です。
さそりは集団よりも個を好む性質の星座です。
そして、生まれてから7歳までの時期、その人の人生に
大きな影響を与えるのは月星座。
月星座がおうしということで、自分のペースを守りたいという思いが
強かったり、人と打ち解けるまで時間がかかるということもあり、
そんな幼少期を過ごしたのかもしれません。
さて、今回、このことを思い出したのは、
息子の保育園の友達のお母さんから、
「うちの子、お友だちとうまくいってないの」と相談されたからです。
そのお友だちは女の子Mちゃん。クラスの女の子は12人。
遊ぶときにはなんとなく3つのグループに分かれ、
その一つに入っているものの、グループの中に合わない子もいて、
「○○ちゃんが嫌なことを言う」、「○○ちゃんが嫌い」と
言って、園に行くのを嫌がる日もあるそうです。
確かMちゃんはわたしと同じ11月生まれだったはず、と思い
お母さんに出生日と時刻をうかがい、ホロスコープを見てみると、
太陽星座、水星星座「さそり座」、月星座「てんびん座」という結果。
「さそり座は自分の世界を大切にする星座。
集団で過ごすのは得意ではないかもしれない。
また、コミュニケーションを司る水星もさそり座。
Mちゃんは洞察力にすぐれていて、相手の心を
読み取る力も高いと思う。でも、まだそれを
生かすような社会経験も無い年齢だから、
繊細でお友だちとのやりとりが上手にいかず、
傷ついてしまうこともあるかもしれないね。
でも、本来のその人らしさを表す月星座は
社交的でバランス感覚にすぐれたてんびん座だし、
7歳までは月星座の影響が大きいと言われているから、
ときが来たら、社交的なMちゃんが見られるかもしれないよ」
簡単に星座のことをお母さんに話してみると、
気持ちが和らいだとは言ってくれたのですが、
まだすっきりとはいかない様子。
「小学生になっても、友だちがいなかったどうしよう」
と心配しています。
でも、最後に「わたしも幼稚園のころ、一人も友だちが
いなかったんだよ」と言うと、
Mちゃんのお母さんの顔がぱっと晴れるのがわかりました。
「ついでに言うと、小学校では親友って呼べる友だちも
できて、今でもたまに会う仲だよ。
だからきっと、Mちゃんも大丈夫!」
わたしもときに
「友だちと仲よくしてほしい。誰とでも仲よく、
社交的に遊べる子どもであってほしい」
という、自分の思いを息子に押しつけてしまい、
彼がそこからはずれるような行動をとると、
心がざわつくことがあります。
でも、息子は息子のホロスコープを生きていて、
わたしの理想を具現化するために生まれてきたのではないし、
なによりも、幼稚園のとき、だれも友だちがいなくて、
祖母の胸の中がただ一つの自分の居場所だったわたしも、
まともな社会人になって、まわりの人たちとスムーズに
コミュニケーションをとれているのだから、
「大丈夫なはず!」と、いつも自分に言い聞かせているのです。


