やってもやっても
終わらない仕事に
悩んでいませんか?
大学を卒業して以来、40歳手前で産休をとるまで、
ある程度の波はあったものの、
いつも「仕事に忙しい女」でした。
「身を粉にする」とはこのことかというほど、
朝から夜遅くまで働きまくりました。
ときには、朝から朝まで。
好きな仕事だったから、基本的には楽しかったけれど、
あきらかな「ワーカホリック」で心を病みそうになり、
会社の自席についただけで、涙が出てしまうような時期もありました。
そして、忙しいからといって恋をしないわけではないから、
睡眠不足になりながら、恋人の部屋と会社を往復した日々も。
そのとき、わたしが思っていたことは
仕事が終わらないのは、
「仕事の絶対的量が多いから」
「めんどうな仕事がいつもふってくるから」
会社や上司をうらみ、何事もいい加減にできず、
とことんまでやりきらなければならない
自分の性格をうらんでいました。
だからわたしには、いつも必死感が漂っていた。
あるとき、女性初の部長に上りつめた先輩に
「あなたの仕事は評価するけど、少しは肩の力を抜いたら。
集中する仕事と、手を抜く仕事とめりはりをつけなくてはだめ」
と言われました。
でも、そのときのわたしは、
手を抜いていい仕事なんてある?
力を抜いたら、脱力して自分が崩壊してしまう。
と、聞く耳をもてませんでした。
でも、今ならわかります。
わたしはこんな思い込みにしばられていたことを。
「苦労しないと豊かになれない」
「困難を乗り越えてこそ評価される」
「やりがいのある仕事には障害がつきもの」
「完成度の高い商品でないと売れない」
「やりがいがあって楽しい仕事をするには、
プライベートを犠牲にする必要がある」
気づく前には、思い込みではないかと疑うことさえもなかった。
でも、今のわたしは上のような思い込みを、
「楽して稼ごう」
「自分のできることでするっと評価してもらおう」
「楽しめる仕事こそやりがいのある仕事」
「売れる商品=完成度の高い商品ではない。
思いつきを形にしても、売れる時には売れる」
「プライベートの充実もやりがいがあって
楽しい仕事も、両方手に入れよう」
と、上書きすることができました。
「自分の健康や自分の生活を楽しむことを犠牲にしてまでも、
やるべき仕事ってある?」
目指すのは、
「自分のできることだけをして、堂々としているわたし」
仕事を楽しんで評価してもらう、
そんな自分を目指しませんか。


