従来の製造方法が何が問題だったかをいうと空気中に豊富にある窒素ガスを利用していたために普通に考えると高圧高温が必要になり大規模な施設が必要になったことです。なぜかというと窒素の結合が三重になっていて物理的にこれを解きほぐすのに上記のような状況が必要になったからです。

 最近導き出された方法はアンモニアの電解合成というもので電極に触媒を利用して電気を流すことで窒素と水からアンモニアと酸素に分解するというものです。従来の例と違って化学的に解きほぐす方法を導き出したことに意味があるわけです。こうすることで常温常圧で作り出すことができることになったわけです。

 これによって前回でも記したような危険性が多少でも減ったことになったわけです。他にもいろいろ考えられているようなので最終的にどれがいいとは言いきれない点がありますが、この方法でもまだ研究段階であることは確かだと思います。そのぐらい安定的に生産できるような体制にしないと確立したものとは言えないかと思われます。

 もし投資を考えておられる方はそのぐらいの視点に立ってそれのみを考えず事業全体を考えて行うことをお勧めします。過去の例でもテーマ的な投資の場合、長続きしないのが一般的になっているような感じがします。もしやるならそういう感覚で行うことが重要かと思います。それを見越して考えることが必要かと思います。