以前示した続きにもなるかもしれませんが、ちょうどヒントになるかもしれない考え方があるかもしれません。

 「混乱の本質」という本の中でジャン=クロード・トリシェ著「未来のヨーロッパ」においてEU財務省について「仮にEU財務省が成立すれば、それは各国の財政政策と競争政策の両方を監視し、必要に応じて「第二段階」を施行することになるだろう。のみならず、EU財務省は、その名称を裏切ることなく、全EUの金融部門に対する通常の監督と規制、それぞれの執行者としての責任を負うことになるはずだ。そしてEU財務省は、経済と金融に関する国際機関において、ユーロ圏全体を代表する機関となるだろう。」となっています。

 このことはまだEUにおいても実現してはいませんが、例えば、国連においても可能になれば似たようなことが言えるかと思われます。つまり、その範囲において、武力のような争いが起こりにくい状態に持っていけるかもしれません。経済的な競争に持ち込めて行けるからです。EUの例のようになかなか国内問題の枠組みを大事にしたいことから進みにくいことは確かだと思います。

 余程の事態にならなければ実現可能な状態にならないと思いますが、見込みが出そうなときに準備をしておくといい考えかと思われます。このような世界的な状況ですから無視はできないかもしれません。