私の場合、投資のきっかけは父から勧められたNTTのIPOで買った事でしたが、その頃は経済について全く分からない状態でした。そこで何を理解すればいいかいろいろ勉強して投資においてこれだけは理解しておいた方がいいことがあります。特に投資に慣れていない人向けに書いたつもりです。

 それはどんな投資に慣れているいない無関係に知っている式:

 (1) 元利合計=元本*(1+利率)

において、式(1)を次のように書き換えることです。

 (2) 元本=元利合計/(1+利率)

なぜこの方がいいかというと金融機関ではこの式(2)が普通に使われているからです。(2)の元本は一般的に現在割引価値と呼ばれています。一応、これからは利率が正であることにします。そうすれば元利合計より元本の方が小さいことがわかるはずです。元本は現在の数値を表していることからこのような表現になっているわけです。そして債券、例えば最近長期金利が上昇していることが話題になっているようですがここで利率が長期金利だとすると、最初の元本が最初に預けた金額だとすれば一般的には最初の利率も一定にする契約をしているものでそこから満期に想定される元利合計はその時点で変化がないことになります。とは言え、途中で市場において取引があれば利率が変化することになりかねないわけです。計算上、元本(現在割引価値)が変化することになります。例えば利率が上がれば、元利合計が変わらないことから元本が下がることになります。下がる場合は逆です。しかしながら満期が近づくと利率の変動分がなくなり最初の利率になり元の状態に戻る事になります。このように考えれば債券の仕組みが理解しやすくなるはずです。このように考えれば利率と債券の価値が逆に動くことがわかるはずです。また元本としては変わらなくなることが理解できるかと思います。これが理解できるかどうかで借入金の場合の考え方も理解できるようになるはずです。この考え方は株式にも使えるものです。株の場合は元利合計も変化しますから複雑になります。初心者向けには経済を理解するうえで債券の仕組みを理解できるかどうかが肝心なところだと思います。

 更に投資の初心者向けに何から慣れていくといいかと言うと、上でも少し述べたように元本が変化することにどれだけ慣れていけるかです。もちろん、投資をする以上余裕資金でやることが重要ですが、株とかに比べれば債券の方がやりやすいのは確かだと思います。現在の定期預金の金利を考えると、0.2~0.3%ですが、債券の金利は例えば、現在販売されてようとしているソフトバンクグループの債券の金利が3%前後です。ソフトバンクグループは投資をしている人なら知っていると思いますが、携帯電話のソフトバンクの親会社といったところです。他にもいろいろありますが、だいたい数%ぐらいといったところです。定期預金より一桁多い利息が得られる感じです。別に私と同じように株からやってもいいですが、自分なりにやりやすい方法を探すといいかもしれません。一般の債券は証券会社ですが、それはやりにくいというなら、郵便局で個人向け国債を考える方法もあるかもしれません。