前回のブログでバブルについて書いたので現在の日本においてその可能性があるかどうかですが、昔バブル崩壊が起きた時のことを少し考えてみるといいかもしれません。その時のいきさつについては
1985年 プラザ合意
1986年 円高進行で輸出企業が大打撃
~ 金融緩和で金利低下
資金融資が容易になり余剰資金が生まれる
本業外の土地や株を投機目的で売買し始める
給与や資金繰りが贅沢になり、借入を増やす
あらゆる資産が高騰・過熱化
実体を伴わない好景気が続く
地上げの横行、固定資産税や相続税が払えず退居続出
1989年 金融引き締めと不動産融資制限の実施
1990年 株価下落による資産縮小、融資制限による債務不履行
~ 銀行は資金回収が困難となり不良債権をかかえる
銀行は融資に慎重になり倒産企業が増える
消費低迷となりデフレスパイラルへ
といった感じです。
今回このようなことが起こりうるかどうかですが、私の感じですがカギになるのは2ヶ月後、6月の春闘の結果が出始め減税措置の結果が生じた時にもし実質賃金がプラスに転じた時に冷静さを保てるかにかかっているかと思います。このところの状況を考えてまず大丈夫だと思いますが、例えば最近の株価の動きが投機的であってそれが市場の動向のほとんどを表す状況になるようでしたら同じようなことが起こるかもしれません。従って投資においては短期売買ではなく長期視点に立って行うことをお勧めします。仮に長期で考えても短期で目標を達成するならば別に処理することを否定するものではありません。大多数の人がそのように短期売買すればいずれは崩壊してしまうからです。投資している人向けですが、それだけは理解しておいてください。