私としてはどちらがいいかについては述べるつもりはありませんが、その特徴について述べることにします。まず経済的に効果について述べると、
C:限界消費性向
とすると、ここで限界消費性向は新たな収入があった時どれだけ消費に回すかの割合を示したものです。これから乗数効果は
C/(1-C)
となります。求め方については以前ブログで述べたことがあるのでそれを参照してください。Cの値と乗数効果の関係を見ると下表のようになります。
C 0.1 0.2 0.3 0.4 0.5 0.6 0.7 0.8 0.9
C/(1-C) 0.11 0.25 0.43 0.67 1 1.5 2.3 4 9
このことから、消費が盛んな方が効果が上がることが分かります。つまり、給付金と減税のどちらがいいかというと消費してくれるのはどちらかで決まるということです。以前ブログで述べたヴェブレンの言葉を取り上げたことがありますが、それを端的に表していると思います。
給付金と減税の違いについて述べると、給付金の方は早めに出しやすいということです。減税は時間はかかるかもしれませんが、首相が言っていたかもしれませんが何回か出す必要に迫られたときにやりやすいということです。それを考えてどちらがいいかということだと思います。