以前ブログで所得と消費の重要性について述べましたが、一般の生産に対してどうしても所得に反映されるまで時間がかかるような感じがします。最近の状況を考えると、まず賃上げをした後直ぐに商品の値上げが起こり、ある意味、賃上げを超える状態が生じているような感じがします。これを克服するには商品の値上げについて考えると、賃上げをそれ以上のものにするような商品の改良等の消費者にとって品質のいいものを提供して、消費者にかなりの効用を与えるものを出すことが必要になります。そうすれば賃金上昇が常に物価上昇を超える状態に持っていく一種競争のような形を作り出すことが必要かと思います。先ずはボーナスの上昇からかもしれませんが、そうしないと賃金上昇率がマイナスの状態からプラスに変わることはないように思われます。ある意味、年収で物価上昇を上回ることが重要かと思います。これがケインズが述べていたアニマルスピリッツというものと言えるでしょう。こうするには経営者側が労働者側に何らかの形で新たな品物を消費者が目を引くようなものにしていくような気にさせていかなければならないはずです。つまり、単なる経理的なつじつま合わせをするのではなく開発環境を如何に作っていくかが重要かと思います。投資家としてもその辺を見ることが重要かと思います。