雰囲気を味わう
オレ自身、
高校野球を生観戦する上で、
楽しみにしているポイントが
いくつかありまして。
そのうちのひとつが、
実力が拮抗しているチーム同士の対戦
であるということ。
他には、
公立の中でも実力の高いチームと、
優勝候補と目される強豪私学との激突など、
ですね。
何が起こるかわからない雰囲気を
重要視します ^^!
4/26 高砂球場の第二試合、
『 東播工業 対 加古川西 』
は、
そういう意味では、
楽しくなる要素が満載のカードでした。
東播工業は、
正直いって各選手のポテンシャルは
毎年毎年高いのですが、
チームとしての成績はいつもよくても
ベスト16どまり。
加古川西は、
進学校野球部の中では
好成績を残しているチームではあるものの、
昨夏は西脇工業に「0-5」とリードしていながら、
ひっくり返されたり、
強豪私学にはコールドで跳ね返されたりと、
ここ一番で踏ん張れない印象が。
この試合で楽しみにしていたのは、
まず、
関西学院打線を完封した加古川西の投手陣。
先発は2年生の内藤くん。
球速は110キロ~120キロと、
この日は球が走っていない印象。
初回二死を取っただけで2失点降板と、
もともと故障などがあったのかも知れません。
そのあとを継いだ山﨑くんも2年生。
この写真のように、
球持ちがよく、
制球重視で打ち取るタイプ。
4回終わって、
「2-1」
と静かな展開。
しかし・・・
この流れがガラッと変わっていくのです。
東播工業の好投手サウスポー矢野くんが、
まさかの連打を食らう展開に。
昨年もエースを張ったサウスポーで、
きれいなフォームに腕のしなりも素晴らしい好投手。
ただ、
一度傾いた流れは、
どんな好投手でも止められないもの。
加古川西キャプテンの竹之内くんの
センス溢れる巧打で、
流れを一気にチームへ運んだ!
加古川西打線が大爆発し、
一気に7得点のビッグイニング!
ただ・・・
試合が決した流れは、
まったくなかった。
それは、
東播工業の打線の雰囲気と、
加古川西の投手陣のバランスを考えると、
このまま試合がスムーズに行くわけがないと、
球場にいて肌で感じたからです。
なんか起きそうな雰囲気があったので、
彼にもカメラを向けていました。
東播工業のキャッチャー小原くん。
打つ雰囲気がかなり伝わってくるバッターでした。
逆転されたあとの7~9回をしっかりと抑え、
チームに流れを引き寄せ返した福島くん。
加古川西は3点リードしているのに、
なんか苦しい雰囲気があったのに対し、
東播工業はイケイケの雰囲気。
これは、
生観戦しないと味わえない空気感です。
つづく。