寒中お見舞い申し上げます。
昨年は、実家の母が急逝して、新年のご挨拶を欠礼させていただきました。
米寿にての他界であり、年に対して不足はないというものの
さすがに実母の他界は、堪えるものでした。
母とは、生命の根源を支えるものであったのだと痛恨の極み、
その後、体調も崩しかけてしまいました。
家族の逝去は本当に辛いもので、心身ともに弱くなります。
コロナ過の中、持病の悪化などで入院され、思うように看病ができず、
また、面会もままならぬ状況で、別れていくことは、無念な想いで一杯でした。
幸か不幸か、コロナ過の中、仕事が少なく、休憩をいただきながら
家族や友人に支えれれ、何とか今日に至ります。
久しく離れていた友人からも、こころの支えとなる言葉を頂き、
本当に、人情というものが身に染みました。
私が、この年まで元気に仕事を継続できたのは、
本当に母のおかげです。
活動的な私とは対照的な母でしたが、
母なりに私の事を認め、生涯見守ってくれたこと、
辛い時でも、一歩離れて私自身が自分の人生を選択するのを
暖かいまなざしで見ていたのでしょう。
まだまだ、尽きない想いはありますが、
1月も終わり、2月の節分を前に、旧暦の新年という事で、
やっと少し気持ちの整理を始めることができるようになってきました。
母は、年老いてから、自分の子供たちの幼いころの写真を良く眺めていたようです。
家族の幸せな時間は過ぎてしまうと、あっという間の事。
1枚の写真がきっかけで、思い出すしあわせだったころの生活。
その時は、それがしあわせだとも思えず、一生懸命、精一杯生きていたのに、
過ぎてみれば、なんと幸せな時間だったのでしょう。
家族の写真は、宝物。
宝物をお届けできる仕事をしてきたことに、
今、感謝を捧げたい。
お母さん、ありがとうございました。