近隣諸国と友好関係を築き、経済や文化、安全保障で連携して行けば、両国ともに得るところは多いはずです。相互の貿易や観光、人材交流が進めば、産業も社会も活性化します。信頼関係があれば、仮想敵国ではなくなる訳ですから、防衛費も削減できます。基幹産業の素材供給をその国からの輸入に頼っているならなおさらです。理性的に考えれば自明の理であることですが、国民の感情というものがそうした判断を阻害することがあるようです。

国民の感情は、その国民のもつ価値観に由来します。自分たちの価値観に沿わないものは、「悪い」ものであると判断され、そうした「悪いもの」に対する怒りが生まれるからです。その価値観を創り出したものは、過去の教育でした。価値観は教育によって繰り返し押し付けられ、次第に増幅していきます。あれも悪い、これも悪い・・。あれも悪いのではないかと誰かが言い出せば、即座に皆が賛同します。その価値観に沿って考えることは良いことだからです。そうした価値観なくならない限り、その国民は理性的な判断ができないままでしょう。価値観を変えることは勿論、教育に頼ることになりますが、かつての教育を否定することは極めて難しいことです。それは多分、極めて長い月日を必要とする問題です。