旧約聖書 イザヤ書 46章4節(新共同訳)
「わたしはあなたたちを造った。わたしが担い、背負い、救い出す。」

あなたの命を創造されたのは神様。

宝物のあなたをこの世に生まれさせるため、神様はあなたの両親を選ばれました。

私の両親は、二人とも、それぞれの父親が再婚した義理の母親に育てられました。
母は幼いころに病気で実の母を亡くし、父の方は生まれた時点で実の母親から引き離されていました。
愛の欠乏した二人が見合いで結婚してできたのは、機能不全家族。

喧嘩ばかりの両親。
その結果、私も弟も超自己中心で超短気な人間に成長していきました。

私は、21歳でホームステイした時、アメリカ、ミシシッピの家族の一員になりたくてクリスチャンになりました。

ホームステイ先の両親が言い合いのようになることがありました。
私は、自分の両親の無限の喧嘩を延々と経験していたので、ここでもか…とつらくなり、ホームステイ先の両親に喧嘩しないでほしいと伝えました。
すると、言われました。

「考えや意見が違うのでぶつかることはある。でも、愛している」

実際、二人は私の両親と決定的な違いがありました。

お互いを違う存在として尊重し、尊敬し、受け入れ、大切にし合っていました。

私は、この二人の家族の一員になりたくて、一員にしてほしいとお願いしました。
すると、クリスチャンになったらいいよと言われました。
私は、家族の一員になりたい一心でクリスチャンになりました。

この時、私は「神様の無限の愛」の端をかじった感じです。

その後出会った女性は、私がクリスチャンだからという理由でヤバそうな性格上の問題にもかかわらず何とかなるだろうと結婚してくれました。

私は親のようにはならないと思っていたのに、結果は親をも上回る自己中で短気な夫、家庭内暴力おやじになっていきました。

妻と5人の子供の心をボロボロにしてしまいました。
牧師をしながら…

ひどい言動をとった時、そのあとで謝っていたので「自分は許されている」と思っていたのですが、大間違い。

あきらめられていただけでした。

妻の心も子供たちの心も離れてしまっていた15年前、神様の声が聞こえました。

「(妻の心がボロボロになっているのは)お前のせいだ…」

それから15年。

妻や子供たちに教えてもらいながら、自分の何が彼らをボロボロにしていったのかやっとわかってきました。

とにかく自分の思い通りに動いてくれることを求めていた私。

「お前のため」とか言いながら、その根拠はその時その時の思いつき。
思い通りにならないとすぐにキレて機嫌が悪くなり、自分の機嫌の悪くなった理由を相手に押し付け、あやまらせる。
あやまらせてから、「俺も怒りすぎた」とか言って何事もなかったかのように過ごす。

そしてまた、自分に嫌なことが起こるとキレる。

愛想をつかされて当然です。

・・・

よく、自分が20年も続けていたひどい行為を思い出し、そのたびに情けない思いにつぶれそうになります。
でも、時間は戻りません。

どうすればいいんでしょう?

神様に聞くと、「彼らが私の宝物であることをお前の言葉と行動で現わし続けよ」と言われます。

相手も自分も傷つけるバカげた生き方から方向転換はしました。でも、私の感じ方や反応が完全に変わったわけではありません。

昔のような言動に近い動きをして「しまった!」と思うことは山ほどあります。
失敗してやけになりそうになることも。

でも、黙って過ごしていると、冒頭の神様の言葉が心に響いてくるのです。

「わたしはあなたを造った。わたしが担い、背負い、救い出す。」

私自身が救われるために、私は自分のしでかしてしまった大きな罪とそこからの救いを証言し続けていきます。

あなたは、何ができても、できなくても、今がどんな状態でも、神様のかけがえのない宝物です!

無限に愛を注がれています。

宝物として、傷つけることでも傷つけられることでもなく、愛し愛される道を選んで進んでください。

きっと全知全能の神様が助け導いてくださいます。

復活されたイエス・キリストはあなたの手を取って導いてくださいます。

あなたが神様の宝物として生きたら、あなたしか伝えられない人たちに神様の愛が届けられていきます!

祈って応援しています。
あなたも、私の大切な兄弟姉妹、家族なのですから。