新約聖書 ヘブライ人への手紙 10章36節
「神の御心を行って約束されたものを受けるためには、忍耐が必要なのです。」

人は神様によって創造され、命を与えられ、導き生かされています。
神様と一緒に生きることで神様(愛)を知り、安心して生きられるようにされていきます。
ところが、人はどうしても自己中心的な思いや生き方から離れられず、神様から離れて生きてしまいます。

預言者イザヤを通して届けられた神様のメッセージの通り。

「まことに、イスラエルの聖なる方、わが主なる神は、こう言われた。
『お前たちは、立ち帰って静かにしているならば救われる。
 安らかに信頼していることにこそ力がある』と。
 しかし、お前たちはそれを望まなかった。
 お前たちは言った。
『そうしてはいられない、馬に乗って逃げよう』と。
 それゆえ、お前たちは逃げなければならない。
 また『速い馬に乗ろう』と言ったゆえに、あなたたちを追う者は速いであろう。
 一人の威嚇によって、千人はもろともに逃れ、五人の威嚇によって、お前たちは逃れる。残る者があっても、山頂の旗竿のように、丘の上の旗のようになる。」
   (イザヤ書30章15~17節)

でも、神様は無限無条件の愛の方。
決して人を見捨ても見放しもせず、私たちのはまり込むところに先回りにして救おうと待っていて下さいます。

「それゆえ、主は恵みを与えようとして、あなたたちを待ち、それゆえ、主は憐れみを与えようとして、立ち上がられる。まことに、主は正義の神。なんと幸いなことか、すべて主を待ち望む人は。
 まことに、シオンの民、エルサレムに住む者よ、もはや泣くことはない。主はあなたの呼ぶ声に答えて、必ず恵みを与えられる。主がそれを聞いて、直ちに答えてくださる。
 わが主はあなたたちに、災いのパンと苦しみの水を与えられた。あなたを導かれる方は、もはや隠れておられることなく、あなたの目は常に、あなたを導かれる方を見る。
 あなたの耳は、背後から語られる言葉を聞く。『これが行くべき道だ、ここを歩け、右に行け、左に行け』と。」(18~21節)

必要なのは、待つこと、忍耐。

待てば、神様(愛)が動かれるのを見聞きしてそれを分かち合うことができるようになります。

「あなたがたの上に聖霊が降ると、あなたがたは力を受ける。そして、エルサレムばかりでなく、ユダヤとサマリアの全土で、また、地の果てに至るまで、わたしの証人となる。」(使徒言行録 1章8節)

神様はあなたに関わるあらゆることをすべてご存知です。
その上で、そのすべてを通してご自分の愛と力と栄光をあなたやまわり人たちに現そうとされています。
待ちましょう。
神様が動いてくださるのを!

「静まって、わたしこそ神であることを知れ。わたしはもろもろの国民のうちにあがめられ、全地にあがめられる」。(詩編46篇10節 口語訳)