旧約聖書 詩編 第46篇3~4節
「わたしたちは決して恐れない
 地が姿を変え、山々が揺らいで海の中に移るとも。
 海の水が騒ぎ、沸き返り、その高ぶるさまに山々が震えるとも。」

どうすることもできない問題が起こってきたとき、この詩の作者は「決して恐れない」と宣言しています。

なぜ、そんなことを宣言できるのでしょう?

「神はわたしたちの避けどころ、わたしたちの砦。苦難のとき、必ずそこにいまして助けてくださる。」(2節)

すべてのものを創造して保っておられる神様が自分の味方だと信じているから。

「避難していける場所、守ってくれる砦、苦難の時必ずそこにいて助けて下さる方」

詩人は体験を通して学んでいました。
人が恐れ不安になるどんな時も、神様は味方であり続けて下さることを。

「すべての民は騒ぎ、国々は揺らぐ。
 神が御声を出されると、地は溶け去る。
 万軍の主はわたしたちと共にいます。ヤコブの神はわたしたちの砦の塔。」(7~8節)

だからと言って、いつもいつも心穏やかであったわけではありません。
心が揺れることもあります。
そんな時、この人は神様がどんな方なのかを思い出し、確認し、あらためて全知全能の愛の神様に賭けていきました。

「主の成し遂げられることを仰ぎ見よう。
 主はこの地を圧倒される。
 地の果てまで、戦いを断ち、弓を砕き槍を折り、盾を焼き払われる。」(9~10節)

すべてのものを創造された方は、味方!

「もし神がわたしたちの味方であるならば、だれがわたしたちに敵対できますか。」(ローマの信徒への手紙 8章31節)

それを体験するため、詩人は改めて決断し、呼びかけてくれています。

「力を捨てよ、知れ、わたしは神。国々にあがめられ、この地であがめられる。万軍の主はわたしたちと共にいます。ヤコブの神はわたしたちの砦の塔。」(11~12節)

Be still!

口語訳だと(10節)、
「 静まって、わたしこそ神であることを知れ。わたしはもろもろの国民のうちにあがめられ、全地にあがめられる」

自分の言動を止め、静まって、「主の成し遂げられることを仰ぎ見よう」!