新約聖書 マルコによる福音書 5章8~13節
「イエスが、『汚れた霊、この人から出て行け』と言われたからである。そこで、イエスが、『名は何というのか』とお尋ねになると、『名はレギオン。大勢だから』と言った。そして、自分たちをこの地方から追い出さないようにと、イエスにしきりに願った。ところで、その辺りの山で豚の大群がえさをあさっていた。汚れた霊どもはイエスに、『豚の中に送り込み、乗り移らせてくれ』と願った。イエスがお許しになったので、汚れた霊どもは出て、豚の中に入った。すると、二千匹ほどの豚の群れが崖を下って湖になだれ込み、湖の中で次々とおぼれ死んだ」

けがれた霊たちは豚の中に入りこみました。
イエス・キリストから、それまでとりついていた人から出ていくように命じられたからです。

どんな事情でそんな霊どもがその人にとりつくようになったのでしょう?
その人はその霊どもに支配され、墓場で生活させられていたのです。

「この人は墓場を住まいとしており、もはやだれも、鎖を用いてさえつなぎとめておくことはできなかった。これまでにも度々足枷や鎖で縛られたが、鎖は引きちぎり足枷は砕いてしまい、だれも彼を縛っておくことはできなかったのである。彼は昼も夜も墓場や山で叫んだり、石で自分を打ちたたいたりしていた」(3~5節)

「昼も夜も墓場や山で叫んだり、石で自分を打ちたたいたりしていた…」

(その2に つづく)