新約聖書 マルコによる福音書 3章32~35節
「大勢の人が、イエスの周りに座っていた。『御覧なさい。母上と兄弟姉妹がたが外であなたを捜しておられます』と知らされると、イエスは、『わたしの母、わたしの兄弟とはだれか』と答え、 周りに座っている人々を見回して言われた。『見なさい。ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。神の御心を行う人こそ、わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ。』」

イエス・キリストのまわりには大群衆がいました。
イエス・キリストによって病気のいやしというような奇跡が起こされていたので、その話を聞きつけた人たちが集まってきていました。
そこにイエスの母や兄弟たちがやってきました。
そして自分たちが来ていることをイエスに伝えさせました。
伝えた人は言ったことでしょう。

「イエス様、御家族が来られています…」

普通なら、「ちょっと待ってて下さい」とか言って家族のところに行くでしょう。
場合によっては「今忙しいので待ってもらって下さい」と言うようなこともあるでしょう。

しかし、イエスの答えはどちらでもありません

「わたしの母、私の兄弟とはだれか?」
「見なさい。ここに私の母、わたしの兄弟がいる。神の御心を行う人こそ、わたしの兄弟、姉妹、また母なのだ」

神様があらゆる命を創造されました。
そして、一つ一つの命をとことん愛し、導いて下さっています。
イエス・キリストはそれを伝えるために生まれられました。

イエス・キリストにとって全ての人が神様の宝物です。
そして、「神の御心を行う人は、イエスの兄弟、姉妹」なのです。

「神の御心を行う人」ってどんな人でしょう?

(その2に つづく)