(その1から つづき)

イエス・キリストのことは新約聖書の4冊の福音書に生き生きと書かれています。
そこからは、「王の席にふんぞり返って座ってまわりの者に仕えさせている王」のイメージは出てきません。
イエス・キリストは王ではなく、「牧者」です。
羊の群れの世話をする羊飼いです。

羊たちが安心して生きられるように牧草のところや水のところに導いて行きます。
また、もし羊が迷い出てしまったらどこまでも探しに行きます。
一匹一匹の羊の状態をよく知っています。
それぞれを名前で呼び、抱きかかえてくれる羊飼いです。

羊飼いが椅子にふんぞり返っているとどうなるでしょう?
羊はどこへも行けず、食べ物や水がなくなります。
餌や水の奪い合いをして傷つけ合うようになります。
迷い出して獣に襲われても守ってくれる者がないので殺されてしまいます。

イエス・キリストは羊飼いです。
一人ひとりの人をとことん愛し、安心して生きられるように大切に導いてくれる牧者です。
一人ひとりの人が安心して生きている姿を見ることが喜びです。
あなたの笑顔を見るために何だってしてくれます。

イエス・キリストには仕えることが「喜び」なのです。
わたしたちにも呼びかけて下さっています。

「たがいに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたもたがいに愛し合いなさい」(ヨハネによる福音書13章34節)

そして、約束して下さっています。
「わたしを愛する人は、わたしの言葉を守る。わたしの父はその人を愛され、父とわたしはその人のところに行き、一緒に住む」(14章23節)

わたしたちが近づこうとしなくても、イエス・キリストが私たちと一緒に住んで下さるのです。

とことん愛されている宝物の命を大切にしていきましょう。
イエス・キリストがそばに来てくれるすばらしい道ですから。