旧約聖書 イザヤ書 30章18節
「それゆえ、主は恵みを与えようとしてあなたたちを待ち、それゆえ、主はあわれみを与えようとして立ち上がられる。まことに、主は正義の神。なんと幸いなことか、すべて主を待ち望む人は」

「恵み」は無条件に与えられる愛の贈り物。
「あわれみ」は無条件に受け入れられること。

神様は山盛りの愛を与えようとして待っていて下さる。
大きく腕を拡げて抱きかかえようとしていて下さる。

冒頭の聖書の言葉の前に、神様がそうしてくれる理由が書かれています。

「お前たちは言った。『そうしてはいられない、馬に乗って逃げよう』と。それゆえ、お前たちは逃げなければならない。また『速い馬に乗ろう』と言ったゆえに、あなたたちを追う者は速いであろう。一人の威嚇(いかく)によって、千人はもろともに逃れ、五人の威嚇によって、お前たちは逃れる。残る者があっても、山頂の旗竿のように、丘の上の旗のようになる」(16~17節)


神様が大きな愛を与え、先回りして抱きいれようとしてくれているのは、何と、逃げまどっていく人たちです。
なぜ逃げているのか?

実は、この言葉の前に神様が人々に一つの約束を与えてくれているのですが、人々はその神様の言葉に信頼できずに逃げているところなのです。

神様は言われました。

「お前たちは、立ち帰って、静かにしているならば救われる。安らかに信頼していることにこそ力がある。しかし、お前たちはそれを望まなかった」(15節)

自分のメッセージに信頼せず、ジタバタと逃げていく人々。
その人たちを迎えるために、神様は彼らが逃げ行くところに先まわりしておられるというのです。

(その2に つづく)