新約聖書 ヨハネによる福音書 13章4~5節
「イエスは、父がすべてをご自分の手にゆだねられたこと、また、ご自分が神のもとから来て、神のもとに帰ろうとしていることを悟り、食事の席から立ち上がって上着を脱ぎ、手ぬぐいをとって腰にまとわれた。それから、たらいに水をくんで弟子たちの足を洗い、腰にまとった手ぬぐいでふき始められた」

この世での最後の食事の時、イエス・キリストは立ちあがって弟子たちの足を洗ってふき始められました。
「汚れた足を洗う」ことは奴隷のすることでした。
実際に自分が洗ってもらうことを想像してみると、弟子たちがどんな風に感じたか分かるでしょう。

何とも申し訳ないような感じがしてペテロは居心地が悪く、それを口にしました。
「主よ、あなたがわたしの足を洗って下さるのですか?」

イエスは言われました。
「わたしのしていることは、今あなたには分かるまいが、後で、分かるようになる」(7節)

13章1節にはこう書かれています。
「イエスは、この世から父のもとへ移るご自分の時が来たことを悟り、世にいる弟子たちを愛して、この上なく愛し抜かれた」

この日、イエス・キリストは捕まります。
そして、ペテロたちは逃げていきます。

ここ一番で逃げて行くような弟子たちをイエスは愛し抜かれました。
そして、逃げまどうことになる彼らの足を洗ってふかれました。

イエス・キリストは知っておられました。
逃げるようなことがあっても、最後は必ず神の愛に引き戻されることを。
神の宝物として輝くことを。

失敗しても、逃げるようなことがあっても、人は神の宝物です。
あなたの足をイエスは洗って下さっています。
あなたは宝物。

神の愛に帰りましょう。
そのままで帰れます。
そして、宝物として輝いて生きましょう。

あなたは神の宝物です。