新約聖書 ヨハネによる福音書 12章7~8節
「この人のするままにさせておきなさい。わたしの葬りの日のために、それを取って置いたのだから。貧しい人々はいつもあなたがたと一緒にいるが、わたしはいつも一緒にいるわけではない」

イエス・キリストがベタニヤという村のある家で食事をしておられた時のことです。

「そのとき、マリアが純粋で非常に高価なナルドの香油を1リトラ(約300グラム)持って来て、イエスの足に塗り、自分の髪でその足をぬぐった。家は香油の香りでいっぱいになった」(3節)

この様子を見た弟子の一人が言いました。
「なぜ、この香油を300デナリオン(労働者300日分の賃金)で売って、貧しい人々に施さなかったのか」(5節)

それに対して答えたイエスの言葉が冒頭の聖書の箇所です。

神が人を創造されました。
一人ひとりの人を宝物として愛し、それぞれがお互いを大切にして生きるように願って導いておられます。

しかし、人は神を離れて自分の力で、自己チュウに生きようとしてしまいます。

神は愛です。
神様から離れると愛が枯れてきます。
愛の補給が必要になります。

イエス・キリストは命がけで神の愛を届けてくれています。
人と一緒に生き、神の愛を注いで下さっています。
愛をいっぱいに注がれると、その人を通して愛がまわりの人にも届いていきます。

神様とつながること、神様の愛を一杯に受けることが最初です。
そして初めて、人は「愛する」ことができます。

自分で失望することはありません。
神様は、人が神様と一緒に生きられるよう、神様とつながって愛を受けながら愛し合って生きられるように人を創造されたからです。

あなたは愛されるために生きています。
愛を一杯に受けて下さい。
ありのままの自分をそのまま受け入れられると、自然にまわりの人もそのままで受け入れられるようにされます。

ありのままの自分で、あなたは宝物として愛されています。