新約聖書 使徒言行録 3章19~20節
「だから、自分の罪が消し去られるように、悔い改めて立ち帰りなさい。こうして、主のもとから慰めの時が訪れ、主はあなたがたのために前もって決めておられた、メシアであるイエスをつかわしてくださるのです」

ペテロがエルサレムで人々に語ったメッセージです。
イエス・キリストが十字架刑で処刑され、3日目に復活して40日間弟子たちの前に現われ、天に昇って行かれた後の話です。
ペテロとヨハネが祈るために神殿に出かけた時、一人の足の不自由な人に出会い、信仰によって彼をいやしました。
その事件に驚いた人々が集まってきたので、彼らに向かってペテロは話しました。

ペテロが話しかけている人々は、イエス・キリストの処刑を望んだ人々です。
ペテロは彼らに向かって言いました。

「神は、その僕イエスに栄光をお与えになりました。ところが、あなたがたはこのイエスを引き渡し、ピラトが釈放しようと決めていたのに、その面前でこの方を拒みました。聖なる正しい方を拒んで、人殺しの男を赦すように要求したのです。あなたがたは、命への導き手である方を殺してしまいましたが、神はこの方を死者の中から復活させてくださいました。わたしたちは、このことの証人です。あなたがたの見て知っているこの人を、イエスの名が強くしました。それは、その名を信じる信仰によるものです。イエスによる信仰が、あなたがた一同の前でこの人を完全にいやしたのです」(13~16節)

奇跡的な癒しを目撃して、人々は動揺していました。
ペテロは続けて言いました。

「あなたがたがあんなことをしてしまったのは、指導者たちと同様に無知のためであったと、わたしには分かっています」(17節)

ペテロは、「人々が無知のためにとんでもないことをしてしまった」ことを指摘し、その大失敗に救いがあることを伝えました。

「だから、自分の罪が消し去られるように、悔い改めて立ち帰りなさい」(19節)

「罪」は、「神様を無視して自己チュウに生きること」です。
「悔い改め」は、「自己チュウからの方向転換」です。

「方向転換」がどうしても必要です。
この世の富や栄光に向けられている心を神様に向けます。
この世の基準から心を離して、神様に向けます。

すると、すべての創造主なる神様の力があなたを神の平安の中に導きいれ始めます。
一歩づつ。

あなたは神の宝物として生きられるようになります。
あなたに必要なものは必ず与えられていきます。
あなたは宝物ですから。