(その1から 

言いがかりをつけられて捕まえられ、暴言を吐かれ、殴られ、ムチ打たれ、監獄に入れられながらパウロは思ったことでしょう。
「自分もかつて同じだった」・・・

何度言われても、どんな方法で伝えられても、イエス・キリストを受け入れることはできませんでした。
考え方は変わりませんでした。
とことん愛されていることが分かるまで。

「あなたはそのままで神の宝物。
 そのままで宝物。
 安心して感謝して宝物として輝いて生きなさい」というメッセージが魂の奥にストンと落ちた時、パウロは深い平安と喜びと感謝に包まれました。

「愛されるために努力しなくてもいい・・・ とことん愛されているから、そのままで愛されているから、うれしいから、自分を大切にしてくださる神様の願い通りに生きたい」・・・

神様のメッセージに心を捕えられたパウロは、命がけでそのメッセージを伝え続けました。
メッセージを受け入れず、自分を捕まえて傷つける人たちを誰ひとり責めることはできませんでした。
心が固くなっているだけで、本当の愛にふれれば変えられることを知っていたからです。

誰の言うことにも耳をかさなかった自分が変えられたのは、ただ神様の愛のゆえでした。
最悪の時さえ自分を受け入れ、導いてくれていた神様にイエス・キリストを通して出会ったパウロ…
彼のできることは、最悪の状態の人たちをそのままで受け入れ愛していくことでした。

その実践として、パウロは、いつも喜んだのです。絶えず祈ったのです。どんなことも感謝したのです。

最悪の自分が変えられました。
最悪が益に変えられるなら、信頼して喜び、いつも神様の導きを求めて祈り、感謝するだけです。

イエス・キリストのメッセージがいつかすべての人を救います。
人は、あなたは、神様の宝物です。