新約聖書 テサロニケの信徒への手紙 5章16節
「いつも喜んでいなさい。絶えず祈りなさい。どんなことにも感謝しなさい。これこそ、キリスト・イエスにおいて、神があなたがたに望んでおられることである」

どうして、いつも喜べるのでしょう?

冒頭の聖書の言葉を語った使徒パウロは、監獄の中から次のようにも書いています。
「主において常に喜びなさい。重ねて言います。喜びなさい。あなたがたの広い心がすべての人に知られるようになさい。主はすぐ近くにおられます」(フィリピの信徒への手紙4章4~5節)

パウロが監獄に入れられたのは、イエス・キリストのメッセージを伝えたからです。
パウロ自身、かつてはイエス・キリストのメッセージに反対していました。
自分たちが信じてきたルールを守ることが何よりも大切なことでした。
そうすることで神に受け入れられると信じていました。
しかし、イエス・キリストはルールよりも一人の人間を大切にされました。
パウロはとんでもない教えだと考えて迫害しました。
そして、イエスが処刑された後はイエスを信じる者を見つけ出しては処刑したり監獄に入れたりしていました。

さんざんたくさんの人を無実の罪で捕えて傷つけた後で、パウロは復活されたイエス・キリストに会いました。
そして、自分の間違いを教えられ、今度は命がけでイエス・キリストのメッセージを伝える者に変えられました。
捕まえて監獄に入れる側の人間が、捕まえられて監獄に入れられる側の人間になりました。

(その2に つづく)