新約聖書 ルカによる福音書 12章31節
「ただ、神の国を求めなさい。そうすれば、これらのものは加えて与えられる」

「神の国」は、「神の支配」と言いかえることができます。
「神の支配を求めなさい」と言われているわけです。

すべてのものを創造された神様ですから、すべてのものに対する支配権を持っておられるはずです。
それなら、どうして人間に「神の支配を求めなさい」と言われているのでしょう。まるで人間が求めなければ「神の支配」はないかのようです。

実は、神様が人間を創造された時、人間に大きな役目を任せて下さいました。

「神はご自分にかたどって人を創造された。神にかたどって創造された。男と女とに創造された。
 神は彼らを祝福して言われた。『産めよ、増えよ、地に満ちて地を従わせよ。海の魚、空の鳥、地の上をはう生き物をすべて支配せよ」(創世期1章27~28節)

神様は、創造されたすべてのものを人間と一緒に治めることにされました。

人間に求められているのは、神様と一緒に生きることです。
神様を離れてまとはずれに生きることを「罪」と言います。

神様は愛のかたまりですから、神様から離れると、愛が不足します。
自分も、まわりの人も大切にできなくなります。
今の世界を見れば、どれほど人々が神様を離れた的はずれな生き方をしているのか分かります。

神様に帰れば、愛で満たされます。
「神の国を求める」とはそういうことです。
自分やまわりのひとが愛され、大切にされ、安心して生きられることを「求める」ことです。

ここで注意が必要です。
「自分でする」のではありません。
「神様に求める」のです。

ハンドルをあなたがしっかり握っている限り、車はあなたのコントロールのもとにあります。
あなたがハンドルをゆるめればゆるめるほど、神様のコントロールにうつります。
あなたのすることは、前を見ながら、どうしてほしいのか神様に求めることだけです。
そうすれば、神様が目的地に運んでくれます。

みんなが安心して生きられる方向を神様に祈り求めていて下さい。
そして、ハンドルは神様にまかせてください。
あなたは神の愛と力を体験します。