新約聖書 ヨハネによる福音書 8章7節
「しかし、彼らがしつこく問い続けるので、イエスは身を起こして言われた。『あなたがたのなかで罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい』」

イエス・キリストは、どんな人をも受け入れて神のメッセージを伝えていました。
「あなたは神の宝物。宝物として生きなさい」

当時の宗教的リーダーたちはそれを受け入れられませんでした。
そんな時、一人の女性が不倫の現場で捕まえられました。
彼らは「これはいいチャンス!」と思い、その女をイエスの所まで引き連れて行きました。
そして言いました。

「先生、この女は不倫をしているときに捕まりました。こういう女は石で打ち殺せと、モーセは律法の中で命じています。ところで、あなたはどうお考えになりますか」(4~5節)

すると、「イエスはかがみこみ、指で地面に何か書き始められた」(6節)
何を書いておられたのか分かりません。
リーダーたちはイライラして問い続けました。

そこで、イエスは言われました。
「あなたがたのなかで罪を犯したことのない者が、まず、この女に石を投げなさい」

こう言ったあと、イエスは又身をかがめて地面に書き続けられます。

誰も石を投げません。
「これを聞いた者は、年長者から始まって、一人また一人と、立ち去ってしまい、イエスひとりと、真ん中にいた女が残った」(9節)

「イエスは、身を起こし言われた。『婦人よ、あの人たちはどこにいるのか。だれもあなたを罪に定めなかったのか。』 女が、『主よ、誰も』と言うと、イエスは言われた。『わたしもあなたを罪に定めない。行きなさい。これからは、もう罪を犯してはならない』」(10~11節)

人はみんな、自分が間違いや罪をおかす弱い存在だと心のどこかで気づいています。
そして、みんなに、人をゆるせる心があります。

イエス・キリストはそれを引き出してくれます。

あなたは、とことん愛されています。そして、自分とまわりの人を愛するために命が与えられています。

人は神の宝物です。