新約聖書 使徒言行録 15章10節
「それなのに、なぜ今あなたがたは、先祖もわたしたちも負いきれなかったくびきを、あの弟子たちの首にかけて、神を試みようとするのですか」

イエス・キリストの「あなたは神の宝物。だから宝物として生きよ」というメッセージはユダヤ人以外の人たちもとらえていきました。
たくさんの人が、自分は神の宝物だと信じて喜びました。

ところが、ユダヤ人の中には、「やっぱり割礼をうけてきちんとしたユダヤ人にならなければ救われない」と言う人たちがいました。

「何もできなくても、どこでどんな状態でも、あなたは神の宝物。あなたを神は愛しておられる」というメッセージを伝えてきたパウロには、受け入れられない話でした。
このことを話し合うためにエルサレムで話し合いがもたれることになりました。

大激論があったのち、使徒ペテロが言った言葉が冒頭の聖書の箇所です。

「くびき」は、牛の首にかける木製の道具です。
そこからクワなどにつないで畑を耕したり、荷物を引っ張って運ぶために使います。

いくら牛でも重すぎれば引っ張ることはできません。

原則やルールを守ることばかりを強調する人たちに、ペテロは言いました。
「あなたが大切だと言っていることは、実は自分たちを苦しめてきたことではないですか?
 自分たちが苦しかったことを新しく仲間に加わった人たちに要求するのですか?」

話し合いの結果、ルールを押しつけることはなくなりました。

一人の人が安心して生きられることが、神様の願いです。

仕事や人間関係、私も今問題のただ中にいます。
自分も含めて、人の自己チュウな思いがお互いを縛り付けている現実を実感しています。

しかし、私は感謝します。

今の環境で何ができるのかわかりませんが、能力や知識、足らない所だらけの自分を神様がココにおいて下さいました。
きっと神様は、一人一人との出会いの中で、どんなに人が大切な存在か教えて下さるでしょう。きっと、神の栄光が現われて来ます。
どんな小さな事も感謝して、喜んで進みます。

感謝、感謝。
みんな感謝、感謝。