(その1から つづき)

「争うのはやめなさい!」と強い調子で書き始めています。
これから先、パウロはいろいろと注意をしたり叱ったりします。

相手が聞きたくないことはなるべくなら言わないでいたいものです。
言って聞いてくれればいいですが、言っても誤解されたり、反発されたりしていやな関係になるかもしれません。
まったく相手にされないかもしれません。
そうなると、言ったことがムダだったように思うかもしれません。

しかし、パウロはそうは思いません。
今日冒頭で紹介した彼の言葉に彼の思いが示されています。

「主も最後まであなたがたをしっかり支えて、・・・非のうちどころのない者にしてくださいます」

パウロは、かつて神様に逆らう生き方をしていました。
どんな話を聞いても考えを変えませんでした。
しかし、復活されたイエス・キリストに会って方向転換できました。
だからパウロには確信があったのです。

自分の言葉は誤解されたり反発されるかもしれない。
でも、きっと最後には神様が責任をもってコリントの人たちを導いてくれる。
コリントにいる人たちはみんな神様の宝物だから!

自分の考えや思いを相手に伝えることは大切なことです。
相手の考えや思いを聞くことはもっと大切なことです。
そして、意見が違っても、御互いが宝物であることをいつも覚えていましょう。

意見が違っても大丈夫、みんな宝物だから、神様が責任をもって一番いい方向に導いてくれます。
感謝、感謝。