新約聖書 コリントの信徒への手紙 1章8節
「主も最後まであなたがたをしっかり支えて、わたしたちの主イエス・キリストの日に、非のうちどころのない者にしてくださいます」

使徒パウロは、コリントという大きな港町に行ってイエス・キリストのメッセージを伝えました。
そしてコリントにキリストのメッセージを信じる人たちが生まれます。
その後パウロはコリントを去って伝道の旅を続け、やがて自分の町に帰っていきました。

しばらくして、パウロはまた伝道の旅に出かけました。

現在のトルコの端のエフェソという町に滞在していた時、コリントの人たちから手紙が届いたり、彼らについてのうわさが聞こえてきました。
コリントの人たちはイエス・キリストのメッセージを信じましたが、信仰にことについて十分に学んでいたわけではありません。
思い込みや誤解が起こるのは仕方のないことです。
ただ、そこでは意見の違いから分裂に近い状態になっていたようです。

そんなこんなで見過ごすことができなくなったパウロが書いたのが「コリントの信徒への手紙1」です。

最初に挨拶の言葉を書いたあと、パウロは本題に入っていきます。
「さて、兄弟たち、わたしたちの主イエス・キリストの名によってあなたがたに勧告します。皆、勝手なことを言わず、仲たがいせず、心を一つにし思いを一つにして、固く結び合いなさい。わたしの兄弟たち、実はあなたがたの間に争いがあると、クロエの家の人たちから知らされました」

(その2に つづく)