新約聖書 使徒言行録 8章4節

「さて、散って行った人々は、福音を告げ知らせながら巡り歩いた」


「散った行った人々」というのは、自分たちで計画を立ててどこかに出て行った人々ではありません。

この人たちは、無理やり散らされました。


イエス・キリストのメッセージを聞いて、自分が神様の宝物であることを知った人たちです。

神様が自分の命を創造し、今も愛してくださっていることを知りました。


まわりから「お前はだめなヤツだ」とか言われたりして、自分でもそう思いかけていた人たちです。

それなのに、イエス・キリストは近づいてきて大切にしてくれました。


「何もできなくてもそのままで愛されている」というメッセージを信じて心から安心して生きられるようになりました。

しかし、このメッセージは誤解される危険を持っています。

「じゃあ、何もしないんでいいだ!」と思われる危険を持っています。


聖書全体を通して発せられている神様のメッセージはシンプルです。

「あなたは神の宝物。だから、宝物として生きなさい」


自分やまわりの人を宝物として大切にして生きていくのです。


この大切な部分をしっかりと受け止める前に反発する人がたくさんいます。


「何にもしないでいいなんて、とんでもない!」と決め付けて、メッセージを伝えている人たちをとことんつぶそうとします。


ステパノという人も、イエス・キリストのメッセージを伝えたためにリンチをされ、殺されました。

そして、ステパノを殺した人たちは一気にイエス・キリストのメッセージを信じる人たちをつぶそうとしました。

たくさんの人がエルサレムから追い出されたのです。


(その2に つづく)