(その1から つづき)

ザアカイは分かっていました。
自分の所に泊まりに来るイエスがみんなの反発を受けることを。

それでも、イエスは自分のところに来てくれます。
「背が低かった」とわざわざ聖書に書かれています。
劣等感を持っていたのでしょう。
いじめられたのかもしれません。
力では対抗できないザアカイは、お金を手に入れました。
お金を手に入れてみると、力では対抗できなかった連中が思い通りになります。
お金がザアカイの力でした。

お金がなくなれば、ザアカイは昔以上にみじめな思いをすることになるでしょう。
お金のないザアカイに意味はないはずでした・・・

イエスは言われました。
「人の子は、失われたものを捜して救うために来たのである」(10節)

イエスは迷子のザアカイを捜しに来てくれたのです。
イエスにとって、ザアカイは「チビで嫌われ者の金持ちザアカイ」ではなく「迷子のザアカイ」だったのです。

ザアカイはイエスに大切にされました。
泊まりに来てくれました。
神の宝物だと確認してくれました。

ザアカイは言いました。
「主よ、わたしは財産の半分を貧しい人々に施します。また、だれかから何かだまし取っていたら、それを4倍にして返します」(8節)

あなたは、そしてあなたのそばにいるかもしれない鼻持ちならない人は、神の宝物です。
お金や美しさや力を頼りにしているなら迷子になっています。

あなたは生れたその時からずっと神の宝物です。
まわりの人がどう言おうと、イエスは言われます。

「あなたのところに泊まりにきた」