新約聖書 使徒言行録 19章5節
「イエスはその場に来ると、上を見上げて言われた。
 『ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日は、ぜひあなたの家に泊まりたい』」

ザアカイは金持ちでした。
人を使って人々から税金を取りたてていました。

嫌われ者でした。

ザアカイの住むエリコという町にイエスが来られました。
うわさがすぐに町中に広がり、ザアカイもイエスを見たくなりました。
急いで通りに出てみます。
人がいっぱいでした。
背が低かったザアカイは群衆の中にいるイエスが見えません。

どうしてもイエスを見たかったザアカイは、道の先に走って行って木に登りました。
すると、群衆に囲まれながらイエスが道を通ってきました。
ちょうど木の所にさしかかった時、イエスはザアカイに向かって言われたのです。

「ザアカイ、急いで降りて来なさい。今日はあなたの家に泊まる」
・・・

自分のことを知っておられる・・・
嫌われ者の自分・・・
その自分に会いたい、話したい、一緒に泊まりたいと言われる・・・

ザアカイは急いで降りて行きました。
そして喜んでイエスを自分の家に迎えたのです。

すると、群衆に当然の反応が起こりました。
「あの人は罪深い男のところに行って宿をとった」(7節)

ザアカイと反対に、群衆はイエスに反発しました。
「イエスは何を考えているんだ!
 あんなヤツの所に泊まるなんて・・・」

(その2に つづく)