旧約聖書 ルツ記 1章20~21節

「どうか、ナオミ(快い)などと呼ばないで、マラ(苦い)と呼んでください。全能者がわたしをひどい目にあわせたのです。

 出ていくときは、満たされていたわたしを

 主はうつろにして帰らせたのです。

 なぜ、快い(ナオミ)などと呼ぶのですか。

 主がわたしを悩ませ

 全能者がわたしを不幸に落とされたのに」


ナオミという女性は、エリメレクという人の妻でした。

彼らがベツレヘムに住んでいた時、飢饉が起こりました。

エリメレクとナオミ夫妻は、マフロンとキルヨンという二人の息子を連れてモアブという国に移り住みました。

マフロンとキルヨンは成長し、地元の女性と結婚します。


すべては順調に・・・

と思っていたのに、夫エリメレクが亡くなります。

そして、それを追うかのように二人の息子も亡くなります。


女性だけが残されました。

孫もいなかったので、ナオミは自分の国に帰ることにします。

そして、息子の妻たちに実家に帰るように言いました。

マフロンの妻は泣きながら帰って行きました。


ただ、キルヨンの妻ルツは帰りませんでした・・・


(その2に つづく)