新約聖書 フィリピの信徒への手紙 1章12節

「兄弟たち、わたしの身に起こったことが、かえって福音の前進に役だったと知ってほしい」


この手紙を書いた時、パウロは留置場に入れられていました。

パウロは、イエス・キリストの福音(うれしい知らせ)を人々に伝えました。

どんな人も神様の宝物で、自己チュウという罪から方向転換して神様と一緒に生きるように招かれていることを伝えました。


まわりの人から「ダメなヤツ」と思われている人が神様の宝物だとか言うと、必ず反発を受けます。

反発するのは、決まって「ダメなヤツ」だと決めて差別していた人たちです。

権力をもっていますので、ややこしいことになります。


パウロもつかまって留置場に入れられてしまいました。


パウロが気に入らなくて、「殺してしまえ」とか思っていた人たちは「ざまあみろ!」と喜んでいたにちがいありません。


パウロの仲間からすれば、「もう絶望だ」とか思っていたかもしれません。


ところが、ところが、

この「みじめで、弱く、無力でなさけない」状態こそ、神様がご自分の力を現される絶好の機会となります。


(その2に つづく)