旧約聖書 ヨシュア記2章12~13節

「わたしはあなたたちに誠意を示したのですから、あなたたちも、わたしの一族に誠意を示す、と今、主の前で私に誓ってください。そして、確かな証拠をください。父も母も、兄弟姉妹も、さらに彼らに連なるすべての者たちも生かし、わたしたちの命を死から救ってください」


戦いを前にして、敵軍を探るためにイスラエルから二人の者が送られました。

彼らはラハブという売春婦のところに行きました。

それを知った敵軍の王が二人を捕まえに来た時、ラハブは二人を隠して守りました。

その後で二人に言いました。

「私の家族の命を守ってください」。


どのような事情で売春婦になったのかわかりません。

まわりの人から白い目で見られていたことでしょうし、ひょっとすると家族からも白い目で見られていたかもしれません。

しかし、彼女は家族が守られることを求め、実際に守られます。

それだけではなく、彼女はイスラエルの王となる人物と結婚し、その家系からダビデ、ソロモン王、さらにはイエスの母マリアの夫となるヨセフが生まれます。新約聖書の一番最初にあるマタイによる福音書の1章にちゃんと名前が出ています。


ラハブの本当のアイデンティティーは「神様の宝物」です。

彼女の尊厳は神様が守って下さいました。


第2次大戦中に日本軍の従軍慰安婦とされとことん尊厳を踏みにじられた方々とご家族に日本人の一人として心からお詫びします。

皆さんは神様の宝物です。


子ども、女性・・・

弱い者達が今も世界中でまるで強い者の道具のようにボロボロにされています。

その方々こそ、主イエスキリストが命がけで神様の愛を届けようとされた方々です。

そして、どのように痛めつけられたとしても、彼らの本当のアイデンティティーが傷つけられることはありません。


人はすべて、神様の宝物です。