新約聖書 ローマの信徒への手紙 5章21節

「こうして、罪が死によって支配していたように、恵みも義によって支配しつつ、わたしたちの主イエス・キリストを通して永遠の命に導くのです」


使徒パウロがまだ会ったことのないローマに住む信徒の群れに送った手紙の一節です。


手紙の少し前の部分にこう書かれています。

「裁きの場合は、一つの罪でも有罪の判決が下されますが、恵みが働くときには、いかに多くの罪があっても、無罪の判決が下されるからです」


何か一つの失敗やミス、欠点を見つけると相手をさばく・・・

そして、一つでも見つけると、相手をダメだと決めつける・・・


これに対して、「相手の悪いところではなく、良いところを見つけましょう」と言われることもあります。


しかし、神様の見方は違います。


神様は、弱さや欠点があり、自分やまわりの人を傷つけてしまう人間をそのままで愛して下さっています。

弱さがあるので、人を上から目線で見なくなります。

罪の経験があるので、人を裁かなくなります。

自分や人を傷つける痛みを知っているので、癒されることを求めるうめきがわかります。


自分を丸抱えで愛して下さっている方に自分をまかせてしまうのです。

すると、ありのままの自分がどんなにすばらしい存在か教えてくださいます。


そのままのあなたが神様の宝物です。