旧約聖書 出エジプト記 12章2節

「この月をあなたがたの月の始まりとし、これをあなたがたの年の最初の月とせよ」


神様は特別な時を決めて、「この月をあなたがたの年の最初の月とせよ」と言われました。

この「特別な時」は、イスラエルの人々が奴隷状態から救い出される時のことです。


神様が救い出された理由が聖書に書かれています。

「わたしは、エジプトにいるわたしの民の苦しみをつぶさに見、追い使う者のゆえに叫ぶ彼らの叫びの声を聞き、その痛みを知った。それゆえ・・・ この国から・・・ 彼らを導き上る」(3章7~8節)


400年にもわたる長く苦しい生活(12章40節)からイスラエルの民は救い出されます。

その出発の時、神様は新しい年の最初の月として心に刻むようにと言われました。


長い奴隷状態からの解放はとてももうれしいことですが、解放は神様の一番の目的の出発点にしかすぎません。


実際、これから神様が約束された土地に着くまで40年間荒野を旅することになります。

「40年」というのは長いように感じますが、今までの奴隷生活からすると10分の1です。

その時間をかけて、神様からすばらしいことを教えられてゆきます。


(その2に つづく)