(その1 からつづき)


30年ほど前、妻の生活は大学に入ってかなり変わりました。

友達と遊んだり、クラブ活動をしたり、日曜には教会に行き始めてみたり・・・

お父さんがお母さんに言ったそうです。

「あの子は家のことがイヤになったのかねぇ?」


その話をお母さんから聞いた妻は、誕生日にお父さんに手紙を渡しました。

「そうじゃない、家は大好き。でも、今はしたいことがたくさんあって忙しい・・・ 今行き始めた教会では、日本人がナカナカ言わない『愛してる』って言葉を聞くけど、わたしは、家族、お父さんのことを愛している」。


お父さんはとても喜んで、お母さんに「万年筆でも買ってやるかねぇ」とか言っていたそうです。


それから10日ほどして、交通事故で亡くなりました。


お父さんが亡くなったことはとても悲しい出来事でした。

でもお父さんが妻に関して何か心残りがあったと感じることはないそうです。


お父さんは、「感謝に生きている娘」を見ていました。

望んでいる姿をかいま見ました。


イエスキリストは、すべての人が愛に生きる「約束の姿」を見ておられたので、自分を裏切り、傷つける人たちの姿を目の前にしても、十字架につけられても、そして殺されても生き方を変えられませんでした。


無数の仲間がこの方のメッセージかけて生きています。

メッセージは一つです。

「人は、あなたは、大切な大切な存在なのです」